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経営とフライト

所長の眼鏡

2005年09月1日

最近、海外だけでなく国内でも飛行機事故が頻発している。今年、尼崎で JR西日本の脱線事故があっただけによけいに不安になります。

経済学にハインリッヒの法則というのがあって、1:29:300という法則があります。

これはたった1つの大事故でも、似たような29の小さな事故があり、そこには300のトラブル が存在するというもので、今の飛行機事故は29の小さな事故では済まないくらいです。

現役パイロットで機長1万時間無事故表彰を受け、首相フライトなど政府要請による特別便の経験も多い、杉江弘著の『機長の「失敗学」』によれば、プロフェッショナルフライトには4つの条件があるといい ます。安全性、定時性、快適性、経済性の4つです。しかし極端に言えば、安全性をクリアできればパイロットという資格は与えられるので、後は経験という個人差が大きく出るそうです。

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例えば、気流によって機体が長時間揺れることがありますが、あれは高度を変えることによって回避することができるが、それにはかなりの燃料ロスになってしまう。前もってどれだけの予備燃料を入れておくかはパイロット次第だそうです。
また、何か事故やトラブルがあった時に整備士とのトラブルになるのですが、整備士は「そこまでの時間はない!文句があれば機長がサインをしなければ飛ばなくてもいいじゃないか!」と言うと、機長は「そんなことをすれば、会社が別の機長を呼んできて、別の機長がサインをするだけだ!!」となるそうです。これって何かおかしくないですか?こんな飛行機に乗れますか?

私はこのやり取りがカネボウの粉飾事件と重なって仕方がありません。飛行機は経営、操縦士が社長で、乗客は家族や社員、燃料は資金です。とすれば、社長は必ずメーター(自社の経営内容の数値)と外の天候(世の中の環境の変化)を見なければなりません。プロフェッショナルフライトとは、「自らフライトを組み立て、操縦法を変えることができるかどうか」をいいます。会社の経営もまさに同じで、世の中の変化にどう対応できるかです。しかし、急な操縦は乗客が不安になり、機体も大きく揺れることになります。前もって予測することも経営者にとっての大きな仕事といえます。(そして、我々会計事務所は的 確なデータを提供し、管制塔の役目を果たさなければなりません。)

ハインリッヒの1:29:300という法則はいろんなことに当てはめることができるので、なぜか納得してしまいます。例えば、倒産はある日突然ではなく、それまでに29の原因があり、そこには300のトラブルがあったということです。たった1つの欠品を出すのにも同じことが言えると思いますが、今はたった1つの欠品といっても、1ロットすべてが返品されるのは常識で、取引自体が無くなってしまうなることも充分ありうる時代です。また、人間関係にも当てはめることができると思います。解決法は、まず300のトラブルを少なくすることが大切です。

今月は少し硬くなりましたが、昔からパイロットというと花形産業で、男の子が将来なりたい人気の職業です。快適な旅のためには、たった1つのトラブルも無くして欲しいものです。

最後に、9.11わが国の機長は誰になるのでしょうか?


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