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くいだおれ人形はどこへ

所長の眼鏡

2008年05月1日

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昭和24年に「鍋とたっぷりのネギを背負わせた本物の牛を引き、ちんどん屋の格好をした従業員10人ほどに道頓堀を歩かせて店の宣伝をした」という話しをご存知ですか?これは、今年の7月8日限りで廃業を発表した。

大阪名物くいだおれ」の開業当初の話しです。廃業をニュースで知ったときは「えっ?」と疑いましたが、開業の逸話は「ほんまかいな???」と、もっと驚きです。

日本で初めての動く看板「くいだおれ人形」が誕生した後、それをネタに牛と人間の大行進が行われたそうです。
創業者の山田六郎さんは子供の頃、放牧していた川原から牛を自宅に連れて帰るのが役目だったようで、牛には馴染みがあったのです。またシャレっ気たっぷりで、牛と一緒にぞろぞろと道頓堀を歩く一行が周囲の目にとまらないはずがありません。

ある日、戎橋にさしかかると巡査が飛んできて、「こんなところで牛を引いてはいかん!『車馬通行止』と書いてあるのが分からんのか!」と怒った。すると、一行を遠くから眺めていた山田六郎さんがすっと近づき、にっこり笑ってこう返した。「車と馬はいかんと書いてあるが、牛はいかんとは書いてへんやろ」(笑)

私はこんな屁理屈が大好きです。まるで漫才のネタですが、「屁理屈を言わずに交通標識を勉強したまえ」という巡査に対し、「勉強せねば分からんような標識の方が間違っとる」と、押し問答、何事が起きたのかと集まってきた黒山の人から大爆笑と喝采が起きたというエピソードが残っています。
また「くいだおれ」という屋号も山田さんの思いつきで、周囲から縁起が悪いと反対されたが迷わず決めたそうで、それが今では大阪の形容詞といっても過言ではないほどに日本国中に轟いています。

さて、くいだおれ人形が今のスタイルになるには少し道のりがあったようです。道頓堀のお客というのは目ざといが、飽きるのも早い。長きにわたってお客に来てもらうには、子供に受けんとあかん。子供に受けるには、ちんどん屋や…。そう考えた山田さんは、電気仕掛けで動く人形を作ることを思いついたそうです。まずは、その頃人気を博していた喜劇役者のエノケンの顔をした人形や、『めちゃくちゃでござりまする』のアチャコの面白い歩き方を試作したが、「喜劇俳優や漫才師は最初から面白い顔をしとるんやなくて、表情でおもろい顔になる…、よっしゃ、平凡な顔にしよ」となった。
お客さんに一番親しみを持ってもらえるのは、日本人の十人に一人くらいいるような平凡な顔や。平凡な顔に、ロイド眼鏡をかけさせて、眉毛を動かしたら面白い顔になる…と。こうして、山田さん自身に似ているとも、瓜二つの次女で現在の女将に似ているとも言われる顔で、身長167cm、ぴくぴくと眉毛を動かしながら両手で太鼓を叩き、背中でも鉦と太鼓を鳴らす「くいだおれ人形」が誕生したのです。

「履歴書」もあり、昭和24年6月8日生まれ、自己PRには「無遅刻、無欠勤、勤勉、笑顔よし」と書かれています。(因みに、所長も数年前の同じ6月8日に生まれたんです^^;)
突然の廃業のニュースは、大阪人にとってはまだ信じられない話ですが、聞くところによると後継者問題のようです。それにしても、あの場所から「くいだおれ人形」がいなくなることは想像しにくく、多くの企業が名乗りを上げているようですが、大阪のシンボルをなんとか守って欲しいものです。


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