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目黒の秋刀魚

所長の眼鏡

2008年12月1日

先日、詐欺容疑で逮捕され、3000万円の保釈金で保釈された小室被告が、
「生活が豪華になり、お金がどんどん入る中で、裸の王様になった」と自らのことを語っていました。

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突然ですが、皆さんは「目黒の秋刀魚」という落語をご存知ですか?

噺の大筋は、

……何しろ殿様だから、秋刀魚なんて庶民の食いものは、生まれてこのかた目にしたこともないわけだ。

その殿様が遠乗りをして目黒郊外にさしかかると、滅法いい匂いが漂ってきた。

おまけにお供した家来が弁当を忘れたもんだから、腹はいい具合に空いている。

殿様が何の匂いかを尋ねると、家来は、

「あれは庶民が食する秋刀魚という下魚を焼く匂いです。殿が召し上がるようなものではございません」

と言う。

だけど、殿様だって背に腹は代えられないから秋刀魚をもってこさせて食べると、これがまた滅法旨い。

屋敷に戻ってからも、殿様は秋刀魚の味が忘れられない。

ある時、親戚との集まりで好きなものが食べられると聞いた殿様は、秋刀魚を所望するわけだ。

親戚は日本橋の魚市場からとびっきりの秋刀魚を仕入れ、体に悪いからと蒸して脂を抜き、小骨が刺さっては大変と一本一本抜いて、ぐちゃぐちゃに崩れた秋刀魚をお椀に入れて出した。

食べた殿様はあまりの不味さに、

「これはいずれで求めた秋刀魚じゃ?」

と家来に質す。

「日本橋の魚市場にござります」と答えた家来に、

「それはいかん、秋刀魚は目黒にかぎる」

と殿様が言うところが、オチになるわけです。

 

この落語にはいくつかの教訓が含まれていますが、下から上がってくる情報は、正確には伝わってこないというところがミソです。

いわゆる「裸の王様」です。

しかし、同じ殿様でも徳川家康は一味違いました。

昼間、家来から上がってくる「天下は万事泰平でございます」という何の役にも立たない情報は聞き流し、夜になってから、盗人など、昼となく夜となく徘徊する世俗にどっぷりまみれた輩をひそかに呼び寄せて、リアルな世間の情報を得ていたそうです。

確かにインターネットどころか、新聞も電話もファックスもない時代でしたので、頼りは下から上がってくる情報だけです。

誰が価値のある情報を持っているのかを見極めなければ、いくら情報を集めたところで役にはたたなかったのでしょう。

逆に現在は、情報が多すぎます。

経営者はその情報の取捨選択をするだけで、あっという間に1日が過ぎてしまうほど情報過多の時代です。

どの会社も報告、連絡、相談、いわゆる「ホウ・レン・ソウ」を徹底し、情報の共有もされていると思いますが、今一度、組織体制の見直し、会議のあり方など見直されてはいかがでしょうか。

冒頭の小室被告のコメントを聞き、これは経営者も肝に銘じなければならないなと感じましたが、ここ数年、わが国の舵取りをされる方が一番「裸の王様」になっているような気がしてなりません(^^;)


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