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2つの顔を持つ湯たんぽ

所長の眼鏡

2009年03月1日

「これ、かわいい。買おうよ」

と女性が言うと、男は陳列棚から手に取り、

「湯たんぽなのにイケてるな」

という声が聞こえてきました。

他の若い女性たちも「あー、湯たんぽだ。かわいい」と。

この冬、湯たんぽの人気がじわじわと広がっています。

これまでの古臭いイメージから一新、エコブームに後押しされ、手軽さにオシャレ感も加わって、なじみの薄かった若者たちに受けています。

昨年のガス、電気料金の値上げや、原油高による灯油価格の高騰も追い風になっているようです。

年間100万個だった需要が3年で3倍に増えたというので驚きです。

大正12年創業の老舗マルカ金属では、15人の職人さんが尼崎の町工場で働いています。

トタン製の蛇腹は簡単な作りに見えるが、工程は10以上もあります。

増産に次ぐ増産で職場に笑顔があふれているようです。

ヒット商品のきっかけには様々な要因がありますが、冷え込む景気の話題が日本列島を覆い尽くす中で、湯たんぽがヒット商品というニュースに心もほっこり温まります。

 

そもそも湯たんぽは室町時代に中国から伝わったもので、中国では、じんわり優しく伝わるお湯の温度がお婆さんの包み込むような優しい心地から「湯婆」と書いて「たんぽ」と読むそうです。

それが日本に伝わり、もう一つ「湯」がついて「湯湯婆(ゆたんぽ)」と書くそうです。

皆さん、ご存知でした?(^^)

特にヨーロッパでは、今でも多くの家庭で愛用されているようで、クリスマスプレゼントの定番でもあるそうです。

日本では使用度がどんどん減っていましたが、環境に優しい商品として今また見直されており、実際の商品もバラエティーにとんでいます。

今や湯たんぽも電子レンジでチンの時代で、レンジで3分温めると出来上がり。

お湯を沸かして注ぎ込むという面倒な手間を省き、約7時間温かさが持続するというものや、約20分の蓄熱でいったん温かくなればコードレスにして場所を選ばず使用でき、それでいて自然な温もりが約10時間持続するので1日の電気代は約2円という省エネ商品まであります。

その他、カラフルなカバーを取り替えることができ、女性にはオシャレなインテリアとして人気のものもあります。

このように脚光を浴びている湯たんぽですが、一度使った者なら誰でも知っているように、湯たんぽには2つの異なる顔があります。

寝入りばなにはニコニコ温和な表情を見せ、布団の中に心地よい別世界を広げて待っていてくれます。

ところが目覚める頃には打って変わって無愛想な別物に化けています。

冷たい金属の感触が厳しく、「もう布団から出ろ」とばかり、だらだらと朝寝をする者を許しません。

睡眠の入り口だけでなく出口まで用意する。

そんな湯たんぽの働きは、自然の摂理にかなっているのですが、国債を発行して金融緩和をする経済政策や、バラ撒きだと非難されている2兆円の定額給付金などは、湯たんぽの2つの顔に似ています。

そう考えると、自社の経営を振り返り、無理な借入れやオイシイ話には厳しい出口が待っているというのがよく分かります。

このように、消えゆく運命だった「湯たんぽ」も、天は時代をじっと見つめ、見捨てず、生かしてくれたのです。

今こそ経営をじっと見つめ直せば、ヒット商品が生まれるかもしれません。


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