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松下幸之助の”遺言”

所長の眼鏡

2009年10月1日

今さら松下幸之助氏の説明は不要ですが、数多くの伝説の中で私がよくお話しするのは、その遺産総額です。

1989年の死亡時で2500億円は歴代1位、相続税854億円(配偶者控除で1/2非課税)は歴代2位です。

ちなみに、遺産総額2位は97年に亡くなられた石橋幹一郎氏で1646億円、相続税1135億円(子供3人に等分)は歴代1位です。

どちらも相続税の最高税率が70%(現在50%)の時代でしたので驚くべき額ですが、この石橋氏がブリヂストンの創業者の長男で、その妹があの鳩山首相のお母様である安子さんなのです。

 

さて、その民主党がついに政権交代を果たしましたが、私は松下幸之助のある“遺言”を思い出しました。

「だからね、100年の計な、50年の計というものな、逐次できなきゃいけないわけや。政府で。それが立ててないわけやな。いまだに。21世紀の計はどうやこうやちゅうことを国民に発表してへんわけやな。政治の面でな、今のこのままいったら破綻してしまうと。全然足らんから、金が。増税、増税してもこれ以上できないと。だから無税国家やれと。」

松下氏がこのことを語った1980年頃は、所得税住民税の最高税率が75%で、稼げば稼ぐほど25%程度しか残らないような、今よりもはるかに重い税体系でした。欧米に比べてお金は稼ぐが、国民の生活環境は良くならず、国と地方を併せて1000兆円を超える財政危機。

もちろんそれだけではなく、道義道徳の混迷など、当時社会に広がりつつあった問題を踏まえ、その研究と実践の機関として創設したのが、「松下政経塾」でした。

「税」という字は、「禾」「ハ」「口」「儿」で構成されており、「禾」は穀物を表し、「ハ」は人を意味します。

「口」の下の「儿」は開いているという意味です。

つまりこの字は、税としての穀物が集まって、役人たちが口をあけて喜んでいるという様子で、今の役人にピッタリです(怒)

 

松下氏が提唱した「無税国家」とは、

「日本では、国家予算は全部使い切りだが、これを原則として予算の1割は余らせて、それを年々積み立てていく。明治の初年からそうしておったならば、今まで110年間に、今日の貨幣価値にして500兆円前後もの積立金ができ、それを年5分で運用するとそこから25兆円、本年度の国家予算の約6割に相当する余剰が出て、税金はもうあまり要らないということになる。なんぼ儲けても税金が要らないということになれば、これは面白いということで、大いに働くだろう…」

と、簡潔に説明すればこうなるのですが、

要は「国民に発奮と希望を与えなければいけない。そういうことをしなければ、この混迷した世相を一変することはできないんやないかと思います。決意したならば、それに伴うところの知恵才覚というものは、無尽に生まれると思うのです。」

と、公の場で語られています。

残念なのは、あれだけのカリスマ性を持った松下幸之助が、政治家ではなく経済人であったということです。

そういう意味では、国連の場で「Co2を25%削減する」と言って拍手喝采を浴びた鳩山首相の発言は評価に値すると思いますし、是非国内でもそのリーダーシップを発揮してもらいたいものです。

まず国家の計を示し、そして企業と家計では当たり前の「入るを図って出づるを制す」を国家が実践して欲しいものです。


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