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民のかまど

所長の眼鏡

2011年02月1日

昨年末に平成23年度の税制改正大綱が発表されました。

このまま3月の通常国会を通過すれば正式に法律として施行されるのですが、まさに怒りに震える改正案となっています。

法人税を5%減税することで菅首相がリーダーシップを発揮したように報道されていますが、その穴埋めのために所得税と相続税は大増税となり、完全に財務省の術中にはまってしまいました。

 

先日聞いた話ですが、東京六大学で「水に顔をつけて息を止める競争」をしたら、平均して東大の学生が一番長く止めることができたそうです。

事の真意は分かりませんが、さすが東大!ということなのでしょう。

しかし、よく考えてみると…

教育は何やっとんねん!?

というのが私の感想です。

息を止めて身体を強張らせて生きてきた人たちが社会のトップに立ち、社会のあり方や方向性を決めて、社会を動かしているのです。

つまり、息を止めて身体を強張らせて生きる社会の再生産が続けられるのです。

ある政治家がテレビで、

「新興国がかつての日本のようにどんどん成長してくるんですよ!日本も同じようにやっていかないと負けますよ!いいんですか!?」

と声を荒げていたのを思い出しましたが、

何か「息を止めて身体を強張らせて生きるしか、勝ち抜いていく術はないんですよ!」と言っているような気がして違和感があったのを覚えています。

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かの仁徳天皇は、即位4年目に難波高津宮から遠くをご覧になられて、

「民のかまどより煙が立ち上らないのは貧しくて炊くものがないのではないか。都がこうだから、地方はなおひどいことであろう」

と仰せられ、

「向こう3年、税を免ず」とされたのです。

それからというもの、天皇は衣を新調されず、宮垣が崩れ茅葺屋根が破れても修理もせず、星の光が破れた隙間から見えるという有様にも耐え忍びました。

3年が経って、天皇が高台に出て炊煙が盛んに立つのをご覧になって、

「朕はすでに富んだ。喜ばしいことだ。政事は民を本としなければならない。その民が富んでいるのだから、朕も富んだことになるのだ」

と仰せになりました。

そのころ諸国より、

「宮殿は破れているのに、民は富み、道にものを置き忘れても拾っていく者もありません。もしこの時に、税を献じ、宮殿を修理させていただかないと、かえって天罰を蒙ります」

との申し出が頻繁になったのです。

それでも天皇は引き続き3年間、税を献ずることをお聞き届けにならなかったのです。

6年の歳月が過ぎ、やっと税を課し、宮殿の修理をお許しになりましたが、その時の民の有様を「日本書紀」は次のように生き生きと伝えています。

「民、うながされずして材を運び、日夜をいとわず力を尽くして争い作る。いまだ幾ばくを経ずして宮殿ことごとく成りぬ。故に今に聖帝(ひじりのみかど)と称し奉る。みかど崩御ののちは、和泉国の百舌鳥野のみささぎに葬し奉る」

 

―すなわち、6年間も税を免除され、すっかり堕落した民は、働きたくてウズウズし、競って宮殿を新築してしまったのです。

それでも欲求不満であった民は、もっと大きな仕事をしたいと天皇のために墓まで作ってしまったのです。

「朕はまだ生きているんだが…」

と言ったかどうかは分かりませんが、国のトップが税収を上げることしか考えていない今とは大違いです(苦笑)。


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