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アベノミクスで日本は救われるのか!?

所長の眼鏡

2013年03月1日

アベノミクスで円安になり、株価も上昇、ASEAN諸国にも精力的に外遊し、内閣支持率が70%を超えるという圧倒的な支持率を持って日米首脳会談に臨む。

そして、ついにTPP交渉参加を表明。

まさに絵に描いたように事が進んでいます。

さらには北方領土の交渉のために、近々ロシア訪問が予定され、その他にも北朝鮮問題、尖閣、竹島…と、なんとも忙しいことです。

さて、連日報道されるアベノミクスですが、3本の矢と言われるその内容は、

1.財政政策(積極財政出動)
2.金融政策(金融緩和)
3.経済政策(成長戦略)

の3点です。

バブル崩壊以降、デフレであるにもかかわらず、政府は20年間も延々と緊縮財政を叫んできました。

国家の財政を国民の家計と同様に置き換え、切り詰める政策ばかりをしてきたのです。

その結果、国民はお金を使わなくなり、デフレを進める結果となりました。アベノミクスはその真逆です。

 

近代の日本においてたった一人、大胆なデフレ対策をした歴史上の人物がいます。

いわゆる「昭和金融恐慌」の際、支払猶予措置(モラトリアム)を行うと共に、片面だけ印刷した急造の200円札を大量に発行し、なんと、銀行の店頭に積み上げて見せて、預金者を安心させたのです。

そして、日銀が通貨を発行し、国債を買い入れ、政府が財政出動する。

その結果、世界不況の中、日本は最速でデフレ不況から脱却したのは歴史上の事実です。

高橋是清

今まさに安倍内閣がやろうとしていることですが、その人こそが「高橋是清」です。

大蔵大臣を務めてから総理になり一度は政界を引退しますが、その後も内閣に請われ、なんと、計8度大蔵大臣に就任しています。

最終的には2・26事件で軍部に暗殺されますが、これが日本にとって大きな損失でした。

 

さて、アベノミクスが見事にデフレ脱却を実現することを期待するばかりですが、今の日本にはその後、消費税増税が待っているのです。

そう、積極財政も金融緩和も税制改正もすべては消費税のためなのです。

では、平成9年の5%への引き上げ後に何が起こったか…、

ダイエー、マイカル、そごうなど、かつて隆盛を誇った大手小売企業が次々と破綻しました。

当然、これらと取引していた中小零細企業は次々に倒産へと追いやられたのです。

借金経営が仇となったのですが、その後躍進したのは、ユニクロ、ヤマダ電機、ニトリ、ドン・キホーテ、ダイソーなどのディスカウント業態です。

歴史は繰り返すといいますが、果たしてどうなるのでしょうか?

 

消費税率がアップする前には、当然駆け込み需要が予想されます。

その後の反動は明らかにもかかわらず、営業マンは契約に奔走します。

すでに不動産業界はバブルの様相を呈していますが、ここは注意が必要です。

 

ユニークな発想と経営実践で有名な未来工業創業者の山田昭男氏は、

「1社から大量の注文が来たらどうしますか?」という質問に、

「値上げする」と答えています。

普通は「値引き」となるのですが、

「大量注文が来ると残業しなければならない。残業すれば基本給の25%、10時以降の深夜残業になれば50%に跳ね上がる。
つまり人件費コストが上がるので、値上げ」ということです。

実際、お客様にそう言ってとても怒られたそうですが、言われてみればそうなのです。

駆け込み需要には注意が必要ですし、アベノミクスは3本目の矢の「成長戦略」に期待したいところです。


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