事務所ブログ

広大地の評価方法が変わります。2018.05.07

 今回は、広大地の評価方法についてです。 広大地の評価に関して、従来は整形地でも不整形地でも評価方法は同じであり、地積の大小により評価額を変えてきました。 また、広大地に該当するか否かについて見解が分かれることが多かったため、広大地の評価について改正を行うことになりました。 この改正により「広大地の評価」は「地積規模の大きな宅地の評価」となりました。
「地積規模の大きな宅地」とは、三大都市圏においては500㎡以上の地積の宅地、三大都市圏以外の地域においては1,000㎡以上の地積の宅地をいい、次の1から3までのいずれかに該当するものを除きます。
  1. 市街化調整区域に所在する宅地
  2. 工業専用地域に所在する宅地
  3. 容積率が400%(東京都の特別区においては300%)以上の地域に所在する宅地

「地積規模の大きな宅地の評価」の対象となる宅地は、路線価地域に所在するものについては、地積規模の大きな宅地のうち、普通商業・併用住宅地区及び普通住宅地区に所在するものとなります。 また、倍率地域に所在するものについては、地積規模の大きな宅地に該当する宅地であれば対象となります。
評価方法は、以下のようになります。
  1. 路線価地域に所在する場合 評価額=路線価×奥行価格補正率×不整形地補正率などの各種画地補正率×規模格差補正率×地積(平方メートル) 規模格差補正率とは、次の算式により計算します(小数点以下第2位未満は切り捨て)。規模格差補正率=( 丸A×丸B×丸C )÷地積規模の大きな宅地の地積(丸A)×0.8 上記算式中の「B」及び「C」は、地積規模の大きな宅地の所在する地域に応じて、それぞれ次に掲げる表のとおりです。 三大都市圏に所在する宅地
    地積 普通商業・併用住宅 地区、普通住宅地区
    丸B 丸C
    500平方メートル以上 1,000平方メートル未満 0.95 25
    1,000平方メートル以上 3,000平方メートル未満 0.90 75
    3,000平方メートル以上 5,000平方メートル未満 0.85 225
    5,000平方メートル以上 0.80 475
    三大都市圏以外の地域に所在する宅地
    地積 普通商業・併用住宅 地区、普通住宅地区
    丸B 丸C
    1,000平方メートル以上 3,000平方メートル未満 0.90 100
    3,000平方メートル以上 5,000平方メートル未満 0.85 250
    5,000平方メートル以上 0.80 500
  2. 倍率地域に所在する場合 次に掲げる①の価額と②の価額のいずれか低い価額により評価します。 ① 固定資産税評価額×倍率 ② その宅地が標準的な間口距離及び奥行距離を有する宅地であるとした場合の1㎡当たりの価額を路線価とし、かつ、普通住宅地区に所在するものとして上記Ⅰにより評価した価額

上記の改正は、課税時期が平成30年1月1日以降の場合に適用となりますので、500㎡以上の宅地をお持ちの場合は注意が必要です。