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大阪府内にお住まいの方は、平成28年度より森林環境税が課されます2016.05.10

 ゴールデンウィークも終わり、週明け月曜日、火曜日とも天候は雨です。 現在、大阪府では雨による森林災害が問題となっているのはご存知でしょうか? そこで今回は、その森林災害対策として大阪府内にお住まいの方に平成28年度から課される森林環境税について解説をします。
まずこの税金が創設された背景として、森林では樹木が地中に広く深く根を張りめぐらすことで、土砂崩れを防ぎ、雨を貯めて水不足や洪水を防いでいます。
しかし大阪府内では近年、1時間の降水量が50メートル以上の局地的な集中豪雨が頻繁に発生しています。
その結果、土石流の発生時に渓流沿いの木を巻き込んで流れ出すことで、河川や水路等をふさぎ、市街地における被害を拡大させる流木被害が発生しています。
そしてその一方、大阪府内の約3分の1を占めるスギやヒノキの人工林では、木材価格の低迷や高齢化による担い手不足等によって、間伐等の森林管理作業が停滞しています。
のため、森林の荒廃が進み、森林の果たしてきた災害防止機能が著しく低下しており、大阪府においては、市街地の背後に山間部が迫っているため、ひとたび災害が発生すれば、生命や財産が危険にさらされることになります。 こうした中、新たな森林保全対策を実施することが急務となっており、平成28年度から平成31年度までの4年間に森林環境税が課されることとなりました。 
次に森林環境税の仕組みは以下の通りとなります。