事務所ブログ
「音」や「色」も商標登録ができるようになります2014.06.12
商標法の改正が予定されています。
他国では、すでに広く保護対象となっている 「音」 「色彩」といった商標を、
日本でも保護対象に追加しようとしています。
安倍内閣の経済財政政策の一つとして掲げられている、
「知的財産立国」という構想をすすめるためです。
従来の商標法では、商標登録できるのは、
原則として、「文字」「記号」「図形」に限られていたのですが、
今回の改正は、それらに加えて、
「音」 「色」 「動き」 「位置」 等についても、
商標登録を認めるというものです。
海外ですでに商標登録されている例をご紹介します。
「音」
マイクロソフト社の Windowsの起動音 は、
アメリカ等では、すでに商標登録されています。
米国商標登録第2814082号、
欧州商標登録第2529618号 ほか
サロンパスで有名な久光製薬のCMは、どの商品でも、
メロディーにのせた 「♪ ヒサミツ♪」 という会社のロゴ商標が最後に流れます。
このロゴ商標は、
アメリカ、ヨーロッパ各国で、サウンド商標として、登録されています。
文具メーカーのトンボ鉛筆は、
消しゴム「MONO」のパッケージの 「青」「白」「黒」 の三色の配色を、
ヨーロッパで商標登録しています。
(注)
音の商標登録といっても、
すでに私たちが慣れ親しんでいるものは、商標登録は認められないそうです。
ラーメン屋台の♪ チャルメ~ラ♪の音、お豆腐屋さんの♪ ト~フ~♪のラッパ音など・・・ 😳
改正の法案は、3月11日にすでに閣議決定され、
現在開かれている、第186回通常国会に提出されています。