事務所ブログ
相続税の「遺言控除」の創設が検討されています!2015.08.05
7月8日、自民党の「家族の絆を守る特命委員会」は、遺言に基づいて遺産を相続すれば、相続税の負担を軽減させるという「遺言控除」の新設を要望する方針を固めました。

「遺言控除」は、この基礎控除額に上乗せする形で導入される見込みです。 遺言書の作成が条件になるという点は、明快で新しい発想ですね。

日本では、遺言書を作成するという習慣がまだまだ根付いておらず、遺産の分割をめぐって、トラブルになりやすいため、優遇措置の新設で、遺言書作成を促進し、円満かつスムーズな資産移転を促そうという狙いです。

気になるところですが、具体的な制度設計は、これからです。 今後、特命委員会は、さらに詳細をつめ、自民党税制調査会に提案し、2018年(H30年)度までの導入をめざしていますo(*⌒O⌒)b!! 参考: 2014年9月3日ブログ「遺言は法律の方式通りでないと無効」 2014年11月18日ブログ「遺言者は遺留分に注意する」 2013年10月10日ブログ「エンディングノートを書いてみませんか」 2013年2月8日ブログ「相続税の基礎控除額が見直されました!(平成25年税制改正大綱)」