事務所ブログ

家事按分2016.02.02

 自宅を事務所としている場合には、生活費と事業費が混在している状態となります。このため、その家賃や光熱費の「一部」を利益獲得のために必要な経費として計上するために、諸費用を合理的な基準によって分けることを家事按分といいます。 今回は家事按分の方法の事例をご紹介します。
1、地代家賃・建物の減価償却費・固定資産税・住宅ローンの金利 住居兼事務所の場合には一般的には面積をもとに按分計算します。 例えば自宅の床面積が50㎡、事業スペースが20㎡、家賃が10万円であれば、10万円×(20㎡÷50㎡)=4万円を経費とします。 ただし、ワンルームマンションのようにすべてのスペースが住居兼事務所である場合や駐車場については、使用時間をもとに計算することが合理的です。
2、水道光熱費 電気代は使用時間の比率から計算するのが一般的です。一週間や一カ月における使用時間の比率で按分するのがいいでしょう。ただし、使用時間が不明確である場合はコンセントの数を基に計算することもできます。 一方、水道やガス代は、まず、本当に事業に必要かどうかを判断することをお勧めします。食堂経営であれば文句なしですが、作家や単なる内職等であれば難しいと言わざるを得ません。
3、通信費 使用時間で按分計算します。固定電話と携帯電話で按分比率が違うことも検討すべきです。
4、車両取得費用・ガソリン代・車両保険料 日数から計算する方法が一般的です。一週間や一カ月単位で案分割合を計算します。 運行記録を付けていれば走行距離をもとに計算することもできます。
按分割合は適正な基準であること、合理的な説明ができることが求められます。また、白色申告者は青色申告者に比べて、より明確な按分基準を求められますのでご注意ください(所得税法施行令第96条)。