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RIZAPを赤字に転落させた「負ののれん」とは、何でしょうか?

税務ニュース

2018年12月10日

「フィットネスクラブを運営するRIZAP(ライザップ)グループの2019年3月期連結決算は、赤字に転落する見込み」というニュースをご覧になった方も多いと思います。
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赤字転落の大きな原因は、あまり聞きなれない「負ののれん」ですが、これは何なのか、ご存知でしょうか?A
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一般的に企業を買収(M&A)する際は、買収先の純資産価額(総資産から負債を差引いた金額)を上回る価格で買います。
のれんとは、
買収価格と純資産価額の差額をいいます。
買収価格 60億円
純資産 50億円
のれん 10億円(注)
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しかし、業績不振等の買収先は、純資産価額よりも低い価格で買収するケースがあり、その場合、差額はマイナスとなり、これを「負ののれん」といいます。
買収価格 40億円
純資産 50億円
負ののれん ▲10億円
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負ののれん」は、会計上、発生した事業年度に利益として一括計上します。
日本の会計基準では、通常、特別利益として計上しますが、RIZAPが採用する国際会計基準(IFRS)では、その他の収益として、本業のもうけを示す営業利益に組み込みます。
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2018年3月期は、売上高1,362億円、営業利益135億円のうち、「負ののれん」による利益は87億円、それ以外の利益は48億円です。

営業利益の約65%を、「負ののれん」による利益が占めていました。
2019年3月期は、当初は買収(M&A)による増益を見込んでいたものの、新規出店・広告宣伝費・新規事業の先行投資等の増加に加え、当初計画より「負ののれん」を発生させる買収(M&A)が大幅縮小したため、赤字転落予測となってしまったわけです。
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投資家は、業績の数字の中に潜むこの「負ののれん」の存在に気が付いていたのでしょうか?
いずれにせよ、RIZAPは、今後も目が離せない、注目企業であることには間違いないようですね。
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(注) 「のれん」は、固定資産に計上し、日本の会計基準では、20年以内の期間で償却しますが、国際会計基準(IFRS)では、償却対象外です。

 

 

 

 


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