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後継者を育成するうえで果たすべき役割とは?2014.09.10

 

昨晩はスーパームーンでしたね☆ミ

大阪は天候が良かったため、とっても綺麗な月をみることができました♪

ちなみに来月10月8日は“皆既月食”が起こるので、スーパームーンを見逃した!!という方、ご覧になってはいかがでしょうか??

 

さて、現在では社長が65歳以上である企業の約半数が後継者不在と言われているほど、中小企業の後継者不足が深刻になっています。

日本の中小企業の多くが同族経営で成り立っていますので、経営者にとっては家族でもある後継者を育成するのは、なかなか難しいものですよね。

そこで本日は、円滑な事業承継を進めていくために、経営者が後継者を育成する際の役割を3つご紹介していきたいと思います。

 

① 企業の根幹をなす理念・価値観を伝える

会社のあり方や守ってきた価値観――それは、普遍性の高いものであり、これからも経営上の意思決定において、常に立ち返る重要な指針となるものです。

経営理念のように明文化されているもの・暗黙のなかで共有されているものをしっかりと後継者に伝えましょう。 

 

② 後継者の成長に合わせた適切な場を提供する

子息・子女が後継者の場合、他社に入社してから自社に入り、現場に近い部署に配属されてから重要な部署の責任者を経験して、経営者に就任するというケースがよくみられます。

それは、育成初期の段階で他社の勤務や自社の現場を知ることによって、経営の視野を広げたり実務を理解したりするという経験を重視しています。

そして経験を積むに従って、重要な部署の責任者などを任せるのは、次期経営者として成果を上げることを重視しているからです。

このように経営者は後継者に対して適切な時期に適切な場を与え、必要な時にはサポート・アドバイスを行い、後継者を側面から支援しましょう。

 

③ 企業を支える人的ネットワークの継承を行う

経営活動を円滑に進めていくためには、従業員・取引先・金融機関をはじめとした社内外の関係者との良好な人間関係が欠かせません。

特に社内の理解がなければ、事業を承継しても、後継者としてその能力を十分に発揮することはできないでしょう。

ベテラン幹部社員のなかには、先代とともに経営を支えてきたという自負から後継者を盛り立てていこうという姿勢がみられない社員がいるかもしれません。

そのために経営者ができるのは、後継者と関係者とのコミュニケーションを深める機会を多く作ることです。

 

後継者の育成には実務的な教育や指導も必要ではありますが、何より大切なのは経営者にしかできないことや後継者としての自覚・自主性を促し、後継者自らが考え・実践し、経営者へと成長する道筋を示すことです。

円滑な事業承継をおこなっていくために、上述した3点を心掛けて後継者の育成を進めていきましょう!!

 

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