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生命保険を使って節税するときの注意点とは?2013.04.03

 

決算対策で生命保険を使って節税することは、よくあります。
保険は”現金を残す節税”として提案されます。
損金性のある保険に入ることで保険料支払時には、一定額を損金計上することができます。
それに加え、以下のようなメリットが挙げられます。

① 保険を活用して含み資産として持っていれば、先々に何かあった場合にその含み益を活用して会社経営を立て直すことができます。
② 含み益を表面化させるときに、損金性のもの(生存退職金や大型修繕費)に当てることができる。
③ 節税対策だけでなく、万が一の場合の保障がついてきます。

ただし、注意点があります。
それは、「色々な生命保険会社の保険を比べましょう」ということです。

生命保険会社によって商品の内容はかなり違う場合も多いです。
自分の会社の状況に応じて、入るべき商品も違います。
また、会社の状況が変わったときには、見直しも必要です。

それから、もっと大事なことがあります。
将来、業績が悪くなり、生命保険料が支払えなくなったときの注意点です。

最悪なのが、生命保険を安易に解約してしまった場合です。
確かに、一時的に解約返戻金が入金されますが、保障の部分は無くなっています。
安易に解約するのではなく、今後の保険料が安くなる「減額」という制度もあります。
過去に支払った保険料で保障を確保する「払い済み」という制度もあります。
「払い済み」なら今後の保険料が不要です。
「減額」でも「払い済み」でも、保障金額は減りますが、一定の保障は確保されます。

もし、将来、資金繰りが厳しくなっても本当に解約すべきか、よく考えて下さい。
安易な解約はしないで下さいね。
また、これを機に保険の見直しもしてみて下さい。
今の会社の状況に適した商品が見つかるかも知れないですよ。