事務所ブログ
仕入割戻しの処理方法で節税を!2013.02.26
仕入割戻し、一定の仕入額以上を超える場合に仕入先からの仕入代金の返戻。
これは、「雑収入」となり収益になります。
仕入割戻しの会計処理には、雑収入などの営業外収益に計上する方法と
仕入高から控除する方法があります。
節税を考える!と仕入高から控除する方法を選びましょう。
例えば、
◎ 売価1個150円 仕入1個100円
当期仕入100個 90個売上 期末棚卸高10個
仕入れ割戻しの率:5% とする場合。
雑収入に計上 | 仕入と棚卸から控除 | |||||||||
売上高 | 13,500 | 円 | 売上高 | 13,500 | 円 | |||||
当期仕入額 | 10,000 | 円 | 当期仕入額 | 9,500 | 円 | |||||
期末棚卸高 | 1,000 | 円 | 期末棚卸高 | 950 | 円 | |||||
粗利益 | 4,500 | 円 | 粗利益 | 4,950 | 円 | |||||
雑収入 | 500 | 円 | 雑収入 | 0 | 円 | |||||
利益 | 5,000 | 円 | 利益 | 4,950 | 円 |
このように仕入高からの控除の場合、
今年度に限ってですが、課税対象となる利益の減少につながります。
また、雑収入は消費税の課税売上高を構成するため、
課税売上高で計算する簡易課税制度を選択している場合には、
消費税の節税にもなります。