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被相続人の債務は、引き継がなければならないの?2015.11.18

 相続には、3つの方法があります。
① 財産・債務をそのまま引継ぐ単純承認 特別な手続きをしない限り、相続は「単純承認」が基本です。 相続人となったことを知ってから3カ月を経過した場合は、自動的に相続人は単純承認をしたものとみなされます。
② 債務まで引継ぎたくないときの限定承認 被相続人に借財が多く、マイナスの財産がどれだけあるか分からないが、一応相続しようとする場合には「限定承認」という方法があります。 これは「相続によって得た財産の限度内で被相続人のマイナス義務を継承する」というものです。被相続人の債務を弁済するにしても、自腹を切る必要がありません。 この限定承認をするには、自分が相続人になったことを知った日から3カ月以内に家庭裁判所に申述する必要があります。 注意点 相続人が複数の場合は、全員一致による限定承認が行われなければならず、一人でも反対する者がいればできません。
③ 相続したくなければ相続放棄 相続は被相続人の死亡によって開始します。そして、その後であれば、相続人は、相続するかしないか、あるいは限定承認を選ぶか、すべて自由に選択が可能です。 また、限定承認とは異なり、放棄は個々人各自が行う行為です。 相続放棄は、限定承認の場合と同様に相続開始を知った日から3カ月以内に家庭裁判所に申述する必要があります。 注意点 相続放棄の効力は相続開始時点までさかのぼり、放棄した相続人は最初から「相続人ではなかった」とみなされます。代襲相続も発生しません。 例えば 子供が相続放棄をした場合、遺産のすべてが配偶者に行くわけではありません。 子供は最初から相続人ではなかったこととなり、父母などの直系尊属が生存している場合は、配偶者と直系尊属が、直系尊属がいなければ、配偶者と被相続人の兄弟姉妹とが遺産を相続することになります。
上記②・③の手続きをされる方は、くれぐれも3カ月以内に手続きして下さい。