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朝令暮改していますか?

所長の眼鏡

2019年11月1日

「社長の言うことがコロコロ変わるの、マジ勘弁してほしい。その都度、現場は死ぬほど大変やからやめてくれ!」――。

会社トップの朝令暮改に対する恨み辛みは枚挙に暇がありません。

かくゆう私も、きっと事務所のみんなから

「先生またなんか言い出した…」って思われていると思います。笑

ただ、経営者の朝令暮改にはちゃんとした理由があります。

経営者だって全知全能の神じゃありませんから、猛烈なスピードで流れる経営環境の中で、限られた情報と経験をもとに、会社の進むべき方向や大方針を決定しなければならないのです。

その決断が吉と出るか凶と出るかはやってみなければわからず、

「成功したら現場の功績、失敗したら自分の責任」と腹をくくって最善の策を決定しなければならないのです。

そんなトップが、なぜ一度決めた大方針を数日で覆すのか。

それは、「視座」とスピードが関連しています。

視座とは、物事を見る姿勢や立場のことです。

現場スタッフと経営者は、視座(地上を見る視点の高さ)が違います。

ここで言う視座や視点の高さは、良い悪い、偉い偉くないの話ではなく、役割や習性としての違いです。

 

当事務所は平野本町5丁目にありますが、例えるならこういうことです。

左のストリートビューは現場スタッフの視座、地上がくっきり見えます。

その右は地上100mでリーダーの眼で、平野区の半分近くが見えます。

その右は地上1000mで部長の眼、大阪市、東大阪市、八尾市まで見渡せます。

そして右端は10000mで経営者の眼です。

近畿一円がすっぽり見えるぐらいです。

「うちの社長は、現場のことを何もわかってない!」という不満は、それこそ日本にある300万社すべてに共通することだと思います。

これは、言い訳ではなく、役割分担としてある意味致し方ないことで、10,000mの眼から平野本町5丁目の渋滞情報を確認して交通整理することは難しいし、仮に見えたとしても社長自らがその仕事をやるべきではありません。

もちろん、トップは現場のことを理解しようと努力をしなければならなりません。

大切なのは、トップと現場の視座の違いと、そこから生じる葛藤をすり合わせるために組織があるということで、

トップと現場の間に生じる様々なギャップを埋める調整弁が、部長であり、マネージャーなのです。

その管理職がパワハラだのセクハラだの自分の権力を笠に着ている場合ではないのです。

現場スタッフやリーダーが、「社長がまた突拍子もないことを言い始めた」と憤る気持ちもわかりますが、

もし社長が1.5mや100mの視座で会社を経営していたら、朝令暮改も無理なトップダウンもなくなる代わりに、

競合他社が攻めてきてあっという間に会社は潰れてしまいます。

経営者の朝令暮改は、いたって健康な証拠なのです。

 


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