コラム『所長の眼鏡』

少数派になることを恐れない2017.11.01

 連日雨に悩まされた10月、大型台風が日本列島を直撃し全国に被害を及ぼしました。 衆議院選挙も大荒れとなり、台風の目となった小池氏も全国に被害を及ぼしたようです。 いつの間にか新党が二つもできましたが、結果は自民党の圧勝で、これにより2019年10月からの消費税10%はほぼ確実です。 雨と言えば、我が阪神タイガースも雨で涙をのみました。 条件は同じと言われていますが、ボテボテのゴロを打つ弱い方が勝ったと今でも納得がいきません(笑)

さて、話を戻しますが、今回の総選挙は様々なことを教えてくれました。 「結局今回の選挙は何だったんだ」と言う人もいますが、そんなことはありません。 あまりにも学ぶことが多すぎました。

政治に関係なく、勉強やスポーツ、そして経営も、人生で成功するにはいくつかの壁があります。 そのうちの一つは、自分の信念を行動に移すことに反対をする人が出てくること。 「絶対に失敗する」「それは変」「やめとき」「めんどくさい」など、新しいあなたになろうとすることを、知らず知らずのうちに止めてしまう人がいます。 彼らは、自分たちの「常識」の中でモノを考えるので、「常識の外」にあることを「異質なもの」「失敗要因」と捉え、あなたの行動を止めようとします。 自分自身の「常識」に従おうとする「理性」もここに含まれます。

しかしよく考えてみると、過去の「偉人」と言われる人たちは、当時「常識」と言われていたことに疑問を持ち、「常識」とかけ離れたところにあるアイデアを形にした人たちなのです。 エジソンやシェークスピア、コロンブス、リンカーン、岩崎弥太郎や坂本龍馬、その他多くの偉人たち。 その当時、「常識」では考えられなかったアイデアを形にしたからこそ、現在「偉人」として語り継がれているのではないでしょうか。




生みの苦しみは誰にだってあります。 子供を産むときでさえ、あんなに痛いし苦労するのですから、価値あるものを生み出すとき、多少の傷や痛みを伴うのは仕方のないことです。 しかし、多くの人は自分が少数派になって批判され、傷つくことを恐れているので、行動に移したとしても、批判されるとすぐにやめてしまったりします。 また、少数派になった時の孤独感に耐えられなくなり、「常識」を抱えた多数派に戻ったりするのです。 今回の総選挙では政治家の醜態をまざまざと見せつけられました。 人生をかけていると言っていますが、あまりにも軽すぎますよね。 なにが「希望」だと、野望が失望から絶望に変わったとたんに周りのせいにする。 局は「人望」がないんですよね。 しかし、経営は人気投票ではありません。 売れなければならないし、利益を出さないといけません。 傷つくことや少数派になることを恐れず、世の中の「常識」を疑ってみると、少し違った世界が見えてくるのではないでしょうか。

日産自動車を立て直したカルロス・ゴーン氏は、社長に就任した際、日産の社員の能力に驚いたそうです。 それは、すぐに「できない」と言い始め、「できない理由」を20ほど並べるのが非常に上手だったと。 それに対して、ゴーン氏が「その問題をどう解決すればいいと思う?」と聞いても、答えは返ってこなかったそうです。 人のせいや組織のせいにしたり、世界三大言い訳の「お金がない」「時間がない」「経験がない」といったできない理由を並べるよりも、失敗しても行動し、やり続けることが重要ですね。