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トップの決断とは

所長の眼鏡

2020年03月1日

 新型コロナウイルスの感染拡大が日々報じられています。

世界株式市場も急落しましたし、このまま対策が進まない状況が続くとパンデミックに発展する恐れがあるかもしれません。

マスクもアルコール消毒液も売っていない状況で不安が募るばかりですが、ついに2月26日に安倍首相が政府見解を表明し、一気に流れが変わりました。

確定申告の期限延長、各種イベントは中止、全国の公立の小中高校は春休みが明けるまで休校、私立も追随することでしょう。

しかし、家にいる子供たちの面倒は誰が見るのか、企業がどれだけ配慮できるのか、前代未聞の事態なだけに経済にも大きく影響しそうです。

(実際、このコラムも何回も書き直しています…)

 

それにしても政府の動きは遅すぎました。

政府は厚生労働省に丸投げし、厚生労働省は国民の自己判断に丸投げし、政府も企業も国民も周りの様子見という、いかにも日本人的な数週間が続きました。

 では、経営者はどうでしょう。

「自分で決める。それがトップの仕事だ!」と経営者であれば誰でも心得ているでしょう。

しかし、そうすると「独断専行」と言われるのではないかと感じている人も多くいます。

ただ、決断力に欠ける人たちが会議と称していかに真面目に議論しようとも、そこから出てくる結論はつねにあいまいで、役に立たないものばかり…そのときはリーダーが決めるほかありません。

 孫正義氏は、あの有名な「犬」を使ったCMをつくる際、まずはクリエーターたちにいくつか絵コンテを出させ、それをマーケティング担当のメンバーとの会議で良いと思ったものに挙手させていきました。

そして結果を見ながら、「なるほど、こういう結果か。皆さんの意見は参考にするが、最後は私が決める」と、そうはっきり言ったのです。

 松下幸之助は「衆知を集めて、事を決するということと、多数決によって事を決するということは、まったく異なることである」と考えていました。

 

 1970年代、VTR事業はVHSかベータマックスかというVTR戦争がありました。

当時、ソニーのベータマックス規格、日本ビクターのVHS規格、そしてフィリップスと提携し、松下電器が開発していたU2000規格の3つがありました。

その時松下幸之助は80歳、7000人のエンジニアから意見を聞き、しかし、最後は自社開発を捨てて、VHS方式を採用すると決断しました。

エンジニアには様々な意見があったでしょうが、

「これはうちの負けや。ビクターさんの勝ちや。ソニーに対抗していくにはビクターのものを使わないとしょうがない」自社が開発してきた方式を捨てて、子会社の日本ビクターが開発したVHS方式を採用するという決断は、松下幸之助しかできなかったでしょう。

そして、VHSは1980年代初頭から優勢となり、とうとうベータマックスを淘汰してしまったのです。

 

 民主制を採用して、皆の意見に重きを置くのか。

独断だと言われようが自分で決断を下すのか。

政治家や経営者のようなリーダーと言われる人は、適切な意思決定ができる強さが必要です。

ただ、友達と飲みに行くのでも、「今日言うて明日やん!」と急な誘いは断られるのに、判断が遅れた上に急転直下の指示をされると準備もできません。

さすが総理の一言で日本中が動く重みがあるなぁと思いましたが、それだけに、もう1週間でも早く判断してほしかったですね。

 


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