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リピートされる散髪屋

所長の眼鏡

2020年09月1日

 

ある男性が、コロナ自粛明けで髪は伸び放題、とりあえず、そこそこ安くて手際がよくて、それなりにお洒落にしてくれて、

気を使わなくていい散髪屋さんを探していたところ、大阪の本町で「紳士専用」のいい感じのお店があったので入ったそうです。

シックで上品な雰囲気で、キャッシュレス決済のみ、待合席にはドリンクバーがあり、お洒落にこだわってそうなカッコいい美容師さんで、

ある程度お任せで切ってもらい、ジェルをつけてセットしたら、いい仕上がりだったそうです。

とはいえ、次も来店するかは決めていません。

「あること」をされるまでは。

 

「髪型どうですか?」なんて少し会話を重ねた後、

「写真撮ってもいいですか?」と言われ、その人がYesを出すと、

後ろからパシャっ!横からもパシャっ!前からもパシャっ!

「次来たときは、またこの写真見せますね」・・・

そういうの待ってましたー!そう、これがリピートの決め手だったのです。

つまり、次回からは「前みたいな感じで」とか「前より長めで」とか言えるわけです。

男性ならよくわかると思うのですが、髪を切ってもらう時の最初の会話が面倒で、

今日はどんな風にしましょう?なんて言われても、お任せでいい感じにしてほしいけど、面倒くさい。。。

という人が多いと思います。

でも次は、そこに行って、前みたいにと伝えたらいいだけで、担当が変わっていても問題はありません。

 

違いを生み出す違い…よく言われることかもしれませんが、こういう小さな違いが、結果として大きな違いを生むのです。

小さな違いが、顧客体験を変えて、そのお店のファンになるかどうかが決まります。

 

コロンブスは新大陸を発見し、帰還した後、スポンサーであったスペイン女王イザベル一世の晩餐会に招かれました。

ところが、その席でコロンブスは、彼の功績を妬んだ招待客から難癖をつけられます。

「あなたがやったことは大した事ではない。ただ西へ西へと船を走らせ、新しい土地を見つけただけではないか」

するとコロンブスは、食卓の上にあった卵を差し出し、

「立てて見せてくれないか」といいました。

意地悪な客は「よし」と応じましたが、楕円球形の卵をテーブルの上に立てることなどできませんでした。

他の人たちも次々に挑戦してみたものの、卵はやはり立ちません。

ところが、コロンブスは黙って卵の底を割り、立てて見せました。

そして、あっけにとられて「それなら、誰だってできるではないか」と憤慨する招待客たちに向かって、こう言いました。

「私が新大陸発見でやったことはこれと同じだ。誰かが成功してしまえば、それはあまりに簡単に見える。

しかし、それが誰かによって成し遂げられるまでは、他のだれもそれができるとは思わない」

 

 

「コロンブスの卵」の話はあまりにも有名です。

誰かが達成した後には当たり前のように見えますし、誰かのアイデアなんかも同様です。

完成したものを理解するだけなら簡単です。

でも、最初にそれを成し遂げたり、思いついたりするのが大変なんですね。

先ほどの散髪屋さん、帰り際に「このQRコードからHPに行ったら、待ち人数がチェックできます」と

名刺を渡されたそうです。

オフィス街だと仕事帰りにパッと行けたり、お店のポジショニングができていて、やり手のオーナーさんだなと感心させられます。

 

 


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