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寅さんに学ぶ令和の集客術

所長の眼鏡

2020年10月1日

 

普通すぎる鉛筆、あなたならどう売りますか?ポンと手渡されて、「はい、私に売り込んでください」と言われたら、何をどう伝えますか?

…困りますよね、、、(汗)

 

かなり難しいと思いますが、『男はつらいよ』で寅さんは、営業を始めたばかりの若者に「貸してみな」と鉛筆を手に取り、こう語り始めました…。

 

――俺はこの鉛筆を見るとな、おふくろのことを思い出してしょうがねぇ。

不器用だったからなぁ、俺は。

鉛筆も満足に削れなかった。

夜、おふくろが削ってくれたんだ。ちょうどこの辺に火鉢があってな、その前にきちーんとおふくろが座ってさ、白い手でナイフを持ってすいすいすいすい削ってくれるんだ。

その削りカスが火鉢の中に入って、ブーーーンといい香りがしてなぁ…。

そのきれーいに削ってくれた鉛筆で俺は、落書きばっかりして、勉強ひとつもしなかったもんだよ。

でも、このぐらい短くなるとな、その分だけ頭が良くなった気がしたもんだった。

 

昔はものを大事にしたなぁ…。

お客さん、ボールペンってのは便利でいいでしょう。

だけど、味わいってものがない。

その点、鉛筆は握り心地が一番だ。な。木の温かさ。

この六角形が指の間にきちんと収まる。ね。ちょっとそこに書いてごらん。

なんでもいいから。久しぶりだなぁ、鉛筆で書くのどう?

デパートでお願いすると1本60円はする品物だよ。

でも、もう削ってあるから30円だな。

いいよいいよいいよ、いい、いい、もうタダでくれてやったつもりだ。

20円。20円だ。ほら、出しな。

――あ、はい。。。

 

いやー、見事ですよね。こんなん寅さんしかできません。ほぼカツアゲです。

今の子どもなら間違いなく泣いてます。笑

 

ポイントは、母親との思い出話を語り、ボールペンとの違いを伝え、鉛筆の握り心地をアピールし、手に取ってもらい、

価格を安く見せ、元々は必要もなく、買う気もなかった鉛筆が、なんだか価値ある物のように見えてきた。

これがストーリーの力です。

 

昭和の時代、直接店を訪ね良さを判断する時代でした。

それが平成になり、直接店を訪ねる前に検索をする時代になりました。

そして現在…令和の時代に大変革が起きました。

 

平成までの集客といえば、検索エンジンの時代でした。わからないことがあれば調べる。口コミを調べる。

しかし、ITリテラシーが高まる中、検索の情報はアテにできないという層が増え、集客までのプロセスに大変革が起きたのです。

検索の口コミを見るのではなく、まずSNSで生の声を収集し、そして気に入ったらお店のHPを見てみる。

つまり、【平成】検索→来店、【令和】SNS→検索→来店、とプロセスが複雑化されてしまったのです。

 

「なんだ。そんなことか…」と感じる方も多いかと思いますが、マーケティング的にはプロセスが一つ追加されるだけで非常に大変な出来事なのです。

とくに、今のようなコロナ禍の状況では重要になってきます。

しかし、皆こぞってSNSを始め、そして「失敗」しています。

なぜでしょうか?

それは、ストーリーがないからです。

寅さんのように、SNS上で、サービスの「強み、コンセプト」を語っていく必要がありますね。

 


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