コラム『所長の眼鏡』

KISSの法則2022.05.01

 

2年間コロナで苦しい思いをしてきたのに、追い打ちをかけるようにロシアとウクライナの問題、

米国の利上げなどによって、円安は加速し、日経平均も下がり続けています。ちょっと先が見えなくなってきました。

シンプルに考えると、日本経済が急に持ち直すことはないでしょう。

 

想像してみてください。あなたは素晴らしい耐久性を持った「防弾ガラス」を売っています。

その頑丈さをアピールしようと思った時、どのように売りますか?

・頑丈さの根拠をデータや数字で示す?

・過酷な実験の様子を写真とともに伝える?

・良さが伝わるユニークな商品名をつける?

先日、これに関して素晴らしい広告を見つけました。それが…こちら。

 

 

バス停に設置された防弾ガラスの中に、なんと本物の300万ドル(約3億円)が入っています!!

これは2015年に世界的メーカー3Mによって実際にカナダで企画された広告らしいのですが、

どうやら「もし防弾ガラスを壊せたらそのまま3億円持って行って良いよ」という驚愕の広告だったそうです。

いくら世界的メーカーとはいえ、3億円はたいそうな金額ですよね。

商品に対する自信がなければ、こんなことはとてもじゃないけどできません。

実際、この広告が設置されたカナダでは、多くの人がこの防弾ガラスを壊そうと果敢にチャレンジしたそうですが、

結局誰もこの3億円をゲットすることはできなかったそうです。

 

この広告を見た瞬間、「いやあ、その手があったか!」と思わず唸ってしまいましたが、

頑丈さをアピールするなら、その根拠をデータや数字で示したり、過酷な実験の様子を写真を使って伝えたり、良さが伝わるユニークな商品名をつけたりするのが普通です。

それに引き換え3Mは、3億円を人質にしての実演展示、耐久性の素晴らしさが一瞬にして伝わるのは言うまでもありません。

 

私はこの広告を見て、ある1つの法則を思い出しました。それは、成功者達が口を揃えて重要視する「KISSの法則」。

「KISSの法則」とは、「Keep It Simple,Stupid」「シンプルにすりゃいいんだよ!バカ!」の略です。

この法則が示しているのは「とにかくシンプルであること」が重要だということです。

というのも、人間の脳は極力「疲れることを避ける」ように出来ているそうで、お客さんは考えること自体が苦痛で、

すぐに疲れてしまうので、判断を先送りにしてしまうのです。

 

でも、先送りされてしまっては、どんなにいい商品でも購入に繋がることはありません。

特に ネットの世界では、ランディングページ(=販売ページ)で先送りにされたら終わり。ユーザーは二度とページに戻ってきてはくれません。

だから、もしネットで商品を販売しているのならば、この3Mの広告のように一瞬で商品の素晴らしさが伝わる「シンプルなページ」であることが重要なのです。

ぜひ、「KISSの法則」を意識した広告や販売方法かを見直してみてはいかがでしょうか。