コラム『所長の眼鏡』

あなたは5分以内にできますか?2022.07.01

 

「マッチ棒で作られた5つの正方形があります。このうちマッチ棒を2本だけ動かして、5つある正方形を4つにしてください。」

「ただし、ルールがあります…」

①もしわからなければ、両手を上げる降参のポーズで講師を呼べる

②講師は受講者の答えが正解なら拍手をし、違う場合には×と伝える

③制限時間は5分

 

 

人間って、自分だけでできることなんて限られています。得意なこともあれば不得意なこともあります。

 

さて、このルールでマッチ棒のクイズを始めると、だいたい1割ほどの人が自力で正解します。

それから降参して講師を呼ぶ人が1割。

そして、残りの8割は制限時間の5分を過ぎて…結局はタイムアップです。

つまり、正解する人も含めて9割は自分で何とかしようとする。

そして、ほとんどの人は制限時間にできない。

真面目な日本人にありがちですよね。

 

ところが、もしこれが仕事だったらどうでしょうか?

たとえば、あなたが部下や後輩に「お客様への提案書を3日で作って」と頼んだのに、3日という納期(制限時間)を過ぎてから「自分でやろうとしましたが、できませんでした…」と報告があったらどうしますか?

普通に考えて「期限が来る前に連絡してほしい」と思うでしょう。

仕事には納期が付きものです。与えられた期限でなるべく早く仕事を終わらせること。

それがプロの仕事であり、自分だけで何とかすることにこだわる必要はありません。

自分でわからなければ、Googleで調べるなり、上司に聴くなりして仕事を進めなければなりません。

自分の力だけでやろうとして、できるならそれでいいですが、できなければ他の人の力を借りればいいのです。

 

「なんとか自分でやりきる」というのは、たしかに努力する姿勢は認めてもらえるかもしれません。

しかし、先のようにお客様への提案書を作る目的は、上司に言われたからでも、自分が成長するためでもありません。

目的はお客さんに喜んでもらうことです。

得意なことは自分でやればいいですが、苦手なことは周りの人の力を借りて、お客様の期待に応えなければなりません。

もっと言えば、その期待を超えることを考える。

自分だけでなく他の人の力を借りてチーム戦で臨むことができれば、より大きな価値を生み出すことができるのではないでしょうか?

 

アフリカに、“早く行きたければ、ひとりで行け。遠くまで行きたければ、みんなで行け。”という諺があります。

優秀な人がどれだけ頑張っても、自分1人ですべてやっている限りは、ビジネスを大きくすることはできません。

個人のビジネスであれ、会社であれ、次のステージへ行くには、誰かと組んでビジネス展開したり、仕事のパートナーを見つけたり、人を雇ったりすることになります。

 

「人生は質問で出来ている。質問を間違えると、人生も間違えてしまう。」

一番やってはいけない質問は、「どうやったら儲かるか?」だそうです。