コラム『所長の眼鏡』
日常の黄金比率2010.02.01
焼酎をお湯割りで飲むちょうどいい季節ですが、皆さんはどれぐらいの比率で割りますか?
「そんなもん、ロックに決まってるがな!」
という意見はさておき、通常は、焼酎が2に対して、お湯が3ぐらいでしょうか?
お酒が好きな人ほど、飲み方にこだわりを持っている人も多いですよね。
「そんなもん、いちいち気にしてへんわ!」
という声も聞こえてきそうですが、これもこの際無視します(^^;)
だんだん酔っ払ってくると、「俺、もうちょっと濃いめに」とか「俺、薄めに」とか言う人がいますが、注ぐ人にしてみれば、あれほど迷惑な話はありません。
いい加減腹が立って、水だけ入れて渡しても機嫌よく飲んでる人がいますが、あれはどうしようもないですね(笑)
さて、“黄金比率”ってご存知ですか?
人間が最も美しいと感じる比率で、1:1.618だそうです。
方程式や三角関数の話しになるとややこしいのでここでは省略しますが、自然界に多く、古代ギリシャの彫刻家やレオナルド・ダ・ヴィンチも発見していたそうです。
有名なのは、美の象徴といわれる「ミロのビーナス」で、おへその位置を中心に、頭のてっぺんまでと、つま先までの比率が黄金比になっているんです。
また、「パルテノン神殿」「パリの凱旋門」「ピラミッド」といった歴史的建造物にもこの比率は多く見られ、言われてみれば何となく安心感があります。
このほかにもニューヨークの「国連ビル」や、絵画などの美術品もこの黄金比を意識して創作した芸術家が数多くいるそうです。
美の化身といわれた美しい体形や、風格のある建物も、実は細かく計算されたものだったんですね。
人の顔でも、万人に美しいと思われる顔には随所に黄金比があるらしく、「オードリーヘップバーン」や「モナリザ」の顔は黄金比だそうです。
そのため、美容整形ではこれを応用しているようです。
では、私たちの身の回りにはどんなものがあるかというと、一番身近なものとして「名刺」があります。
名刺のタテヨコのサイズが1:1.618で、もしこのバランスが数ミリでも違っていたら違和感を感じるのではないでしょうか。
また、「鶏の卵」の縦と横の比率も黄金比で、言われてみれば卵の形はなんとなく可愛く見えますよね。
あと「日の丸」の国旗も完璧な比率だそうで、かつてフランスが譲って欲しいと絶賛したというのは有名な話です。
そこで、私もあれこれ考えてみたのですが、皆さんの日常の中で「これは黄金比率だ!」と思うものはありますか?
例えば、先程の「焼酎とお湯」がそうで、ほかに「ビールと泡」「柿の種とピーナッツ」「「カレーのルーとご飯」など、個人差はあるでしょうが考えてみると面白いです。
カルピスは黄金比だと甘すぎるでしょうし、カップルの身長差も最近は女性が大きくなっています。
旦那の小遣いが黄金比だと大喜びするでしょうが、とてもそんなわけにはいかないでしょう(笑)
最近は、この黄金比を活用した商品開発が数多くあり、“黄金比率”という商品名のお好み焼きやプリンまであるほどです。
商品開発やデザインの参考にされてはいかがでしょうか?