事務所ブログ

労災保険法の通勤災害2016.01.07

 今日は七草粥を食べる日ですね!無病息災を願い食べると言われています。皆様が病気やケガがなく過ごせますようにお祈り申し上げます。 🙂 しかし、気をつけていても、こんなドキッとしたことはありませんか? 😯 自転車で通勤途中に相手が自転車でスピードの出しすぎで、ぶつかりそうになった事、雨の日に足を滑らせて転倒しそうになった事などありませんか? :- 労災保険では、こうした通勤の途中でケガ等を負った際の治療費などを保障してくれる制度があります。 ただし、通勤災害は労災保険が本来対応すべき業務上災害ではないので、その認定には厳しい要件が課されています。 そして、この通勤災害とは、通勤によって労働者が被った傷病等をいい、この場合の「通勤」とは、就業に関し ①住居と就業の場所との間の往復 ②就業の場所から他の就業場所への移動 ③単身赴任先住居と帰省先住居との間の移動 *日々の通勤が困難で転居し、子どもの養育等で家族と別居している方が対象です。 通勤災害と認められるためには、その前提として、①~③までの移動が合理的な経路および方法で行うことをいい、業務の性質を有するものを除くとされています。 当然、労災保険法における通勤の要件を満たしている必要もあります。 そして、通勤の経路や移動の経路を逸脱し、または中断した場合には、逸脱または中断の間およびその後の移動は「通勤」とはなりません。
また、①や②での移動の場合、被災当日に就業することとなっていたこと、または現実に就業していたことが、もちろん必要です!そしてこのとき、遅刻やラッシュを避けるための早出など、通常の出勤時刻とある程度の前後があっても就業との関連性は認められます。 ③の移動での場合は原則として、就業日とその前日または翌日までに行われるものについて通勤と認められます。
更に、上記で述べた「逸脱」とは通勤と無関係な目的で通勤経路を外れることをいいます。また、「中断」とは通勤と無関係な行為を行うことをいいます。
ただし、通勤経路の途中で公衆トイレの利用、また、経路の途中においてスーパーでの生活用品等の購入や病院での受診など「日常生活上必要な行為」(厚生労働省令で定めるやむを得ない事由で最小限度の範囲で行う場合)には、逸脱または中断の間を除き、合理的な経路に復した後は再び通勤となります。 *①から③までの要件を満たす移動であっても、その行為が「業務の性質を有するもの」の場合には通勤とはなりません。その行為とは緊急用務のため休日に呼び出しを受けて出勤する場合などの移動による災害は、通勤災害ではなく業務上災害となります。
なお、仕事で道路を通行中に建設ビルからの落下物に当たったり、車両同士の事故など相手方がいる場合は「第三者行為災害」としての届出が必要となります。
何かご不明なこと、ご相談がありましたら、お気軽に当事務所へお問い合わせ下さい。