事務所ブログ

熱中症と労災保険2015.09.02

 8月が終わり、今年も既に3分の2が過ぎてしまいましたね 😯  来月からはマイナンバーの交付も始まり、これから年末までの4か月は例年以上に忙しくなられるのではないでしょうか? 残された業務を洗い出し、日々のスケジュールをしっかり立てて頑張っていきましょう! 😉
さて、今回は「熱中症」で労災保険は使えるのか?についてお話したいと思います。 ようやく夏の暑さは過ぎましたが、毎年5月頃から上記のようなご質問を受け、特に建設業など屋外業務に従事される皆さんからのお問い合わせが多いです。
結論から申し上げますと、作業環境や作業内容、業務に従事していた時間等を総合的に勘案し、業務上疾病として労働基準監督署が認定すれば労災保険の各種給付の対象となります
業務上疾病の範囲は、労働基準法施行規則35条別表1-2に定められており、その中で「暑熱な場所における業務による熱中症」について記載されています。 それによると。。。
「熱中症とは、夏季の屋外労働、炉前作業等に従事した際に、高温のほか湿度などの要因も加わって体温の熱放散が困難となって体温調節機能が阻害されて起こる熱虚脱、熱疲はい又は熱けいれん及び重症の場合には、中枢神経の障害、発汗停止、体温異常上昇等の症状を主たる症状とする疾病をいい、熱中症には、日射病と熱射病が含まれる」 と定義付けされています。
そして、この「熱中症」が業務上疾病と認定されるかどうかは、次の要件を確認調査したうえで判断されます。 業務上の突発的またはその発症状態等を時間的、場所的に明確にし得る原因が存在すること。 当該原因の性質、強度、これが身体に作用した部位、災害発生後発病までの時間的間隔等から災害と疾病との間に因果関係が認められること。 業務に起因しない他の原因により発病または増悪したものではないこと。 また、医学的な見地から、 作業条件及び温湿度条件 視診(けいれん、意識障害等)及び体温測定 作業中に発症した頭蓋内出、脳貧血、てんかん等による意識障害等との鑑別診断 などについて、診療担当医への意見照会を行ったうえで、労災認定の可否が決定されます。
春から夏にかけて毎年熱中症予防が啓発されます。 この時期は作業環境や個々人の業務内容、体調管理など職場全体で発症リスク軽減に努めていくことが大事ですね 💡