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時代を読むか、時代のせいにするか

所長の眼鏡

2013年08月1日

今回の参議院選挙は自民党の圧勝でした。

与党である自民党と公明党が過半数を獲得しましたので、これで衆参の“ねじれ”がなくなります。今後、アベノミクスの成長戦略がさらに加速されることでしょう。

 

中国のことわざに「大国を治むるは小鮮を煮るがごとしという言葉があります。

国を治めるのは小魚を煮るようなもので、やたらかき回してはならない、という意味です。これは会社経営にも当てはまりますね。 

しかし、中小企業はもちろん、全国津々浦々まで実感できる強い経済を取り戻せるような施策を実施して欲しいものです。正直どの政策もピンとこないものばかりですが、いつも言うように政治や時代のせいにしても始まりません。

 

明治38年、東京新宿で紀州備長炭を商う「紀伊國屋」の跡取りとして生まれた田辺茂一氏は、10歳の頃、父親に連れられて入った丸善で洋書に魅せられ、家業の炭商を継がずに22歳で紀伊國屋書店を創業しました。

その成功は言うまでもありませんが、亡くなられる少し前にラジオ番組に出演した際、

インタビュアーから「炭屋の片隅ではじめた本屋が日本一の本屋になるような、そんな時代というのは、もう来ないんでしょうね」と質問されたことに対して、

 

「何でも時代のせいにしてりゃあ、そりゃあ楽だわな」と仰ったそうです。

この一言で、言葉に言い表せられない苦労があったのがうかがい知れます。

 

坂本龍馬の意見は会うたびに変わっていました。

話をしていても、西郷隆盛が彼から受ける感じは毎回違うのです。

そこである日、西郷さんが「あなたはおととい会うたときと、今日の話とはまた違うではないか。そんなことではあなたの言葉は信用できない。天下の士として信じられる者には、不動の信念がなければならない」と言って非難したのです。

 

そのとき、龍馬は「いや決してそうじゃない。孔子は『君子は時に従う』と言っている。刻々と時は移り、社会情勢は日に日に変わっている。だから昨日の是が今日の非になるのは当然である。この時に従うこと、これが君子の道なのだ」と言い、

「西郷さん、あなたは一度こうだと考えると始終一貫それを守り続けようとする。だがそれでは、将来必ずあなたは時代に遅れてしまいますよ」と答えたのです。

日本刀銃古文書

 

龍馬の時代を読むエピソードは有名ですが、土佐の檜垣清治が、その頃土佐で流行っていた太刀を新調し、江戸から帰ってきた龍馬に見せたところ、

「きさまはまだそんなものを差してるのか。大砲や鉄砲の世の中に、そんな太刀は無用の長物だよ。おれのを見ろ」と言って、やさしい作りの刀を見せました。

なるほどと気づいた清治は、龍馬と同じ刀をこしらえて見せると、龍馬は「もう刀などいらんよ」と言いながらピストルを取り出して見せたというのです。

また次に会った時には「今の時勢では、人間は武術だけではいけない。学問をしなければいけない」とすすめたということです。

さらにその次に会ったときには、「おもしろいものがあるぞ。万国公法といって、文明国共通の法律だ。おれは今それを研究している」と語ったそうです。

龍馬は単に新しいもの好きのようにも見られますが、幕末の激動に翻弄されず、日に新たな発想と行動力で先を読み続けた龍馬に学ぶことは、今の時代も同じような気がします。


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