2025.05.01
ついに大阪・関西万博が開幕しました。
皆さんはもう行かれましたか?
私は開幕2日前のメディアデーに行ってきました。
私が0歳の時に両親に抱っこしてもらって55年前の万博に行った話を聞かされていたので、感慨深かったです。
もちろん前回の記憶はありませんが、大屋根リングの上から世界各国のパビリオンを眺めるだけでワクワク感が止まりませんでした。
楽しすぎて何回も行くと思います。
世界が大阪に注目し、OSAKAを発信してくれるだけで成功したような気もしますが、チケットの予約システムやキャッシュレスなど、ネガティブなニュースを発信してきたメディアには「行ってから文句言え」と言いたいです。
チケットの予約は確かに億劫ですが、一度やれば簡単にできます。
そして、そのままパビリオンやイベントの予約もしておくことをお勧めします。
別に万博の運営に関わっているわけではないですが、大阪を悪く言う人が本当に嫌いなだけです笑。
さて、万博だけでなく、世の中はAIによって様々なツールが誕生し、その進化がすさまじいです。
時代に取り残されまいと思っていますが、私が毎日使うツールで、なくてはならない便利ツールがあります。
それは、「電話」です。
日々の生活でなくてはならない電話ですが、アメリカで最も億万長者を生んだ人として、「億万長者メーカー」と呼ばれるダン・ケネディは、電話に出ないことで有名です。
それでビジネスが成り立つのか不思議ですが、彼は、「成り立つどころではない。
私のビジネスは電話に出ないおかげでうまく行っているのだ。
もし、あなたが電話に出るのは当たり前のことだと思っているなら、それこそが、あなたがまだ成功できていない理由かもしれない。」
と言っています。
ダンは、毎日、何十件もの電話に対応し、メールの返信に追われ、「自分の仕事に集中する時間がない」と嘆いていたクライアントに、「あなたの時間はあなたがコントロールしていない。
あなたが電話を取るたびに、あなたのスケジュールは他人の都合に合わせて崩されている。
それを続けている限り、決して『本当にやるべきこと』に集中できない。」
とアドバイスしました。
そのクライアントはその日から、電話に出るのをやめました。
すべての連絡はアシスタントを通したり、重要な案件はメールでまとめてもらうようにしたのです。
何か支障が出るのではと思ったが、その心配は不要で、とりわけ問題が起こることもなく、彼の生産性は劇的に向上しました。
数ヶ月後、クライアントは「あのアドバイスがなかったら、今も無駄な電話に振り回されていました。
売上も上がったし、ストレスも激減しました。」
と言っています。
「成功したければ電話に出るな」なぜか?
電話は、コミュニケーションツールで、ビジネスでも欠かせないツールですが、同時に他人が自分の時間を奪うツールでもあります。
「FAX届いてますか?」って電話してきたり、他愛もないことを反射的に電話してくる人っていますよね?
あと、なかなか電話を切らしてくれない人もいます。
電話に出るよりも大事なのは、自分の時間を守ることで、自分の時間は、自分以外の誰にも支配させてはならないということです。
SNSしかり、便利なツールも使い方を間違えれば他人に迷惑をかけているということです。
時代が進化しても、自分の都合だけでなく、相手への思いやりも忘れないようにしたいものです。
2025.04.01
「人を慰めるにはいい言葉だが経営者は使ってはいけない」日本を代表する経営者である現パナソニックの創業者、松下幸之助氏は、現代の経営者もよく使っているある言葉を「慰めるだけの言葉」「経営は好転しない」として、嫌っていました。
その言葉は、「七転び八起き」です。
七転び八起きとは「何度失敗しても挫けない」という意味をもつ言葉で、多くの失敗から学び、成功するには重要に感じる言葉ですが、松下氏は
「一度転んで気がつかなければ、七度転んでも同じこと。一度で気の付く人間になりたい」
と嫌っていました。
つまり、失敗をしたら次は失敗しないように、なぜ失敗したかを考え、学ばなければ成功できない。
何も考えずに「七転び八起き」と言って同じことばかり繰り返しても、同じ失敗を繰り返すだけ。
と、松下氏は考えていたのです。
経営において失敗はつきものです。
ユニクロ創業者の柳井正氏も、ビジネスは「一勝九敗」であると言っていますが、松下氏が言うように、1回の失敗から学びを得ることができなければ、たとえ11回チャレンジしようが、100回チャレンジしようが、成功をつかむことはできないでしょう。
そこで、失敗を経営に活かす上で重要な要素があります。
それは「言語化」です。
「どういうこと?」と思われるかもしれませんが、あなたが一つ一つの失敗から学んできた教訓。
それは、あなただけの教訓であり、社員やスタッフが身に染みて学んだ教訓ではありません。
社長は感覚的に「こうすれば失敗しない」と考えていても、社員に伝わるとは限りません。
「社員に任せても、なかなか売れない」と嘆く社長のほとんどは、この伝え方で失敗しています。
そのための「言語化」です。
当事務所では、今年「言語化」することを徹底しています。
というのも、私が今年の初めに『リーダーの言語化』(小暮太一著 ダイヤモンド社)という本を読んで非常に共感する部分が多かったからです。
たとえば、著者は痛風持ちで、7,8年前に突如発症して以来、ずっと痛風発作に悩まされていたそうです。
もちろん病院に行き、薬はもらっていたのですが、一向に改善の気配がなく、お医者さんには「食生活に気をつけてください」とよく言われていたそうです。
正直毎回言われるので、毎日飲んでいたお酒を月2、3回に減らし、糖質を避け、タンパク質と野菜を中心に食べ、ササミなどの鶏肉を毎日食べていたそうです。
そしてお水は毎日欠かさず2リットル飲んでいました。
なのに、尿酸値は下がらず、変わらず痛風の発作が出ていたそうです。
なぜでしょうか?
…著者は毎日「食生活に気をつけて」いましたが、しかし、「食生活に気をつけてください」というフレーズは、じつはまったく言語化されていないフレーズなのです。
実際、ササミはウニよりも痛風に悪影響を及ぼすようで、毎日毎日、害になるものを食べていたのです。
食生活に気をつけるといっても、何をどのようにすればいいのか、同時に、何を避けなければならないのかがわからないのです。
このように、私たちは何かアドバイスされると、「それって、こういうことだな」と勝手に解釈を加えます。
その解釈がズレを生じさせるケースが多々あります。
指示やアドバイスをするとき、相手の正しい行動を引き出すためには、「言語化」が大事です。
「いい感じにやっといて~」なんかは無責任にもほどがありますね。
2025.03.01
寒さもやっと和らいできましたが、今年の寒さは本当に堪えました。
今年は暖冬になると言っていた気象予報士に文句の一つでも言いたいぐらいです。
日本海側の積雪は尋常じゃなかったですし、雪かきだけを考えても、私は絶対に住めません。
雪深い地域にお住いの方々の忍耐力には頭が下がります。
さて、ビジネスでいえば、世の中で一番しんどいビジネスは何でしょう?
人によって様々な意見があると思います。
飲食業がつらいとか、建設業がつらいという業種から見た意見や、過疎化が進んで人がいないみたいなエリアから見た意見など。
しんどいビジネスといったらキリがないほど出てきそうですが、私から見て一番しんどいのは、新規を取らないと売上が増えないビジネスです。
売上が新規に依存しているビジネスほどつらいものはありません。
昨年、銀座カラーの破産のニュースを見てそれをあらためて思いましたが、銀座カラーは脱毛専門サロンで、最初に30万円くらい払うと一定期間通い放題というサービス内容だそうです。
最盛期は売上120億を超え、会員数80万人、顧客満足度No.1で業界を牽引するブランドだったみたいです。
ところが、そんなNo.1企業でも負債総額58億円で破産しました。
競合が増えて、広告費をかけてもお客さんが取れなくなり、自転車操業に陥っていたようです。
ここ数年、同じような理由でエステ関連のブランド企業が破産して、たびたびニュースになっています。
詳しいことは知りませんが、これらの会社は売上のほとんどが新規です。
新規は競合が多ければ価格競争になりますし、広告費を増やしていかないと売上は増えません。
新規が増えると業務量が大幅に増えるので、その業務を捌く人件費も増やしていかなければ仕事が回りません。
価格競争になり、広告費は増え続け、人件費も増える。。。
新規はこういった要因から儲かりづらいので、売上が新規に依存しているビジネスは、ほんとにしんどいと思います。
ビジネスで重要なのは1人のお客さんと長期的な関係を築くことです。
1人のお客さんに何度も利用してもらうことでビジネスは安定します。
初回のセールスは安いものを広告費をかけないと売れませんが、2回目以降は広告費をほぼかけずに高単価な商品も売ることができます。
ビジネスは2回目以降の取引から儲かるようになるんです。
そう考えると、エステと関連した事業で美容整形の大手クリニックは、バンバンCM広告をしていますが、新規を取り続けているか、もしくはリピート性があるんでしょうね。
言ってみれば当たり前のことかもしれませんが、商品が1つしかなかったり、その商品にリピート性がなければ、新しい商品を開発することが課題となります。
これをやらないと新規を集客し続けるというしんどいビジネスを続けることになってしまいます。
例えば、結婚式場などは、派手な結婚式も少なくなりましたし、結婚式以外の利用が限られます。
リピートも基本ないですからね笑。
一方で、高齢化に伴って葬儀会館が急増しているように見えますが、こちらもリピートと言っても身内ぐらいですから、いずれ息詰まることになると思います。
最初はどんなビジネスも新規を取るところから始まりますが、ずっと新規を取り続けないといけない商売を始める場合は注意が必要です。
2025.02.01
今年は巳年です。
ヘビは脱皮を繰り返して成長しますが、脱皮というと、ニーチェの名言で「脱皮できない蛇は滅びる。その意見を取り替えていくことを妨げられた精神たちも同様だ。それは精神ではなくなる。」と言っています。
脱皮はカエルやヘビなどの爬虫類や昆虫類が成長するにつれて古い皮を脱ぎ捨てることで、新しい皮は古い皮の下に準備されています。
じゃあ脱皮する生き物は、なぜ脱皮するんでしょうか?
脱皮することによって成長していくんですね。
チョウチョの場合、卵から幼虫となり、幼虫は脱皮を繰り返してサナギとなり、サナギから脱皮してやがてようやく蝶になるわけですが、サナギにもなれなかったものはチョウチョにはなれずに死んでいきます。
脱皮は命がけで、脱皮するためには大きなエネルギーを要するし、脱皮している間に敵に襲われるリスクもあります。
だから、脱皮に失敗することは死に直結するんですね。
ニーチェは、脱皮できない蛇は滅びると言っていて、脱皮する生物ではない人間に置き換えると、脱皮とは進歩、発展のために古い考えや古い習慣を脱して先に進むことです。
脱皮できないということは、古い考え方・慣習・古い人間関係などにしばられて、それを捨て去ることができない人は成長が止まってしまうということです。
2回目のアメリカ大統領に就任したトランプ氏は、まさに脱皮を繰り返し、それが死に直面するかもしれませんが、古い考えや古い習慣をぶち破っていく意思を感じます。
好き嫌いは別にして。
だから世界は戦々恐々としているわけですが、間違いなく何か変わるという予感がしますよね。
一方で、フジテレビ問題ですが、1度記者会見を失敗し、2回目は深夜まで記者会見に応じる姿勢を見せましたが、皆さんはどのように感じられましたか?
フジテレビは人権を軽視したトラブルが度々あり、今に始まったことではありません。
そもそも番組の作り方が軽いんですよね。
一定の改善の姿勢は示したように見えますが、脱皮するかというと、巨大企業だけに難しそうだなという印象を受けました。
同じことをやり続けることは確かに慣れているし楽だし、今までのものを捨てるのは勿体無いような気もします。
既存のものを捨てて、進歩した新しい意見や考え方を持つと、誰かにそれを邪魔されるかもしれないし、新しいものを受け入れてもらえないかもしれません。
でも、成長するためには、恐怖心を取りはらって、脱皮していくことが必要不可欠なんですね。
相対性理論を唱えたアインシュタインは、「同じことを繰り返しておきながら、異なる結果を期待するとは、きっと頭がどうかしているのでしょう」と言っています。
返す言葉がありません。。。
ちなみに、サナギに、「あなたはどうやって蝶になるの?」と聞くと、「わからない」と答えます。
でも蝶に、「あなたはどうやってサナギから蝶になったの?」と聞くと答えられますよね。
だから、経営者は他の人の意見、従業員は社長や上司の指示っていうのは、答えがわかっている人からのものなので、素直に聞かないといけないということです。
ただし、くれぐれも聞く人を間違えないようにしてくださいね。
2025.01.01
今年はいよいよ大阪・関西万博が開催されます。
まだあまり盛り上がりを見せていませんが、4月13日の開幕初日は、大屋根リングの上で「サントリーの一万人の第九」で幕を開けるそうです。
なんか観てみたいですし、Adoのオープニングライブも観てみたいです。
そして、今回目玉の一つである「空飛ぶクルマ」は一度体験してみたいですね。
1970年の大阪万博は高度経済成長の真っ只中で、万博特需を迎えました。
大阪中央環状線が開通し、大阪市営地下鉄も次々に開通し、阪神高速道路や近畿自動車道、新御堂筋が開通していきました。
大阪の交通網が一気に整備されていったのです。
そして、動く歩道、モノレール、リニアモーターカー、電気自転車、電気自動車、テレビ電話、携帯電話、缶コーヒー、ファミリーレストラン、ケンタッキーフライドチキンなど、21世紀の現代社会で普及している製品やサービスが初めて登場したのが、当時の万博だったのです。
今回の万博でも間違いなく世の中は変わっていくでしょう。
大阪の悲願でもありますし、ぜひ盛り上がって、大阪経済を後押ししてもらいたいです。
さて、目の前のビジネスは、「部下が成長しない」「成果を出してくれない」皆さんもそんなお悩みありませんか?
そして、「優秀な組織を作りたい」と、給与や福利厚生の充実度を打ち出す企業も少なくありません。
しかし実はこれ、悪手かもしれません。
ナスダック上場企業の代表がこんなことを言っていました。
「休みが多くて給与が高いですよ、と言って人を集めて、日本一のサッカーチームを作るのは難しい」
たしかに!わかりやすい。
たとえば、コロナ後も右肩成長を続けているスターバックス、その業績を支える優秀な組織の秘密は何でしょうか?
2023年度のスターバックスの売上は2,894億円で、過去最高売り上げを更新しました。
もちろん、その売り上げを作ったのは優秀な組織に他なりません。
しかも、優秀なだけでなく、就業後3年間の離職率はたったの4.8%です。
飲食業界の平均が48%もあるので、なんと10分の1です。
なぜ、これほどまでに優秀で離職率も低いのでしょうか。
その秘密は、「社員やスタッフが、働く価値を理解している」からです。
スターバックスは、従業員に対して「スターバックスで働けば自己成長できます」という”働く価値”を明確に提示しています。
決して、社員の給与アルバイトの時給は高くありません。
つまり、高い収入を求める人はスターバックスで働こうとはしません。
「自己成長できる」という企業価値に強い魅力を感じた人だけがスターバックスの面接を受けるのです。
”ここで働く価値”に共感しているからこそ、スターバックスは離職率も低く、モチベーションも高い優秀な組織を保っているのです。
とはいえ、「そんなモチベの高い人 そもそもうちには来てくれないよ」と思う方も多いでしょう。
採用にはお金がかかりますし、お金をかける以上リスクもあります。
どうすれば、今の組織を低リスクで優秀な組織に進化させられるのか。
まずは、優秀な組織の定義を明確にすることでしょう。
それから、社員の能力を鍛え上げることです。
今年は、万博に行って、モチベーションを高めるのもいいかもしれません。