コラム『所長の眼鏡』

バタフライ効果と1.01の法則2015.12.01

 「バタフライ効果」という聞き慣れない言葉をご存知ですか? ブラジルに生息する一羽の蝶の羽ばたきが、やがて、アメリカのシカゴではハリケーンになるという現象のことです。
あなたの目の前に厚さわずか0.1㎜の紙があるとします。その紙を何回折り曲げたら、富士山の3776mに到達すると思いますか?・・・答えは、わずか25回です。
何が言いたいかというと、通常なら無視できるような極めて「小さな差」が、やがては無視できないくらい「大きな差」になるということです。 当事務所では全員の目に付くところに1.01の法則」という公式を貼り出しています。 これは、毎日1%ずつ努力していくと、人間は1年でどれくらい成長できるかという法則で、
1.01の365乗 = 37.8
すなわち、毎日1%ずつ努力を積み重ねることによって37.8倍も成長できるのです。
反対に1%ずつサボると、
0.99の365乗 = 0.03
ほとんど力尽きているようなものです。 1.01の法則
ある人(Aさん)が書類を提出するために郵便局に行った時の話です。 AさんはA4サイズの書類を5枚、クライアントに送る必要があり郵便局に行きました。
Aさんは単純に書類を送りたかっただけなので、郵便局の係りの人に「一番安い方法で配達してほしいのですが、どの方法が一番安いですか?」と尋ねます。
すると係りの人は、ほんの少しイヤラしい笑みを浮かべながら「まず最初にお断りしておきますが、郵便局では封筒の販売はしておりません。ですので、この書類を配達する場合はどこかで封筒をお買い求めいただいた後、もう一度来ていただく必要があります。そうして、普通の封筒で配達する方法が一番安いです。」
そのセリフを聞いた瞬間、Aさんは「面倒くさい」と思い、そんなAさんの表情を読み取ったように、係りの方は続けて説明を加えてきます。
「もしお客様がよろしければ、郵便局で販売している一番小さな紙袋に入れて配達することもできます。」
この説明を聞いたAさんは、「面倒くさくなさそうだからそれでOK」と考えたので、「じゃあ、それでお願いします。」と言いかけたのですが、そこでまた係りの方が説明を始めます。
「ただ、書類ですので一番小さな袋ですと曲がってしまう心配もあります。こちらではレターパックというのもありまして、値段は先ほどの商品と比べて100円ほどしか変わりません。」
またこれを聞いて、Aさんは「なるほど。」と。クライアントに提出する書類だから、「それじゃあ、そのレターパックでお願いします!」と言ったら、この係りの方はまたまた説明を始めます。
「さらにこのレターパックには、レターパックプラスとレターパックライトの2種類があります。今ご説明させていただいたのはレターパックライトの方で、レターパックプラスはさらに速達と郵便物の追跡をすることが可能となります。どうされますか?」
・・・いや、ここまで聞いたら「クライアントに提出する大切な書類」を配達してもらう方法はたった一つ。
もちろん、レターパックプラスです。

このように、たった5分の会話でもAさんの意識は、1番安い→1番安全に変わってしまったのです。
れは、係りの方がメリットデメリットをわかりやすく伝えたからです。その結果、1番高いものを買っています。
少しの努力でも、価値を100%伝えれば高くても売れるということです。