コラム『所長の眼鏡』

人生は何カ月あるのか2016.01.01

 2016年がスタートしました。 今年は7月に参議院選挙が行われますが、その選挙をにらんで導入される消費税の軽減税率にはホント困ったものです。 果たして自民党は国民の支持を得られるのでしょうか。
8月にはリオ五輪が開催されますが、こちらは非常に楽しみです。 ブラジルで初開催ということで、一時貧富の格差が問題視された報道がありましたがそれでも陽気な国なので大いに盛り上がることでしょう。 角松 さて、多くの人は毎年、年始に一年の目標を立てます。今年こそはと心に誓い、実行に移そうとします。 しかし統計によると、90%は2月までにあきらめてしまうと言われています。笑
皆さんは、人生は「何カ月」あるか考えたことはありますか? 平均寿命で計算すると、1000カ月です。 え、たったそれだけ?と思われるかもしれませんが、日数に換算しても、一生は30,000しかないのです。 毎日1円ずつ貯金したとして、3万円貯まった時にはもう終了です。 その代わり、毎日千円ずつ、月3万円ずつ貯金できれば、3千万円貯まります。
皆さんは、人生の大切な1年、1カ月、1日を自分の目標や会社の経営のために費やしているでしょうか。 人生の時間は限られています。 だからこそ、2016年の12カ月を真剣に考え、そこから目標を導き出すことは、時間を無駄にしないために非常に重要な作業なのです。
「時間」は有限の資源で、人生で何よりも大切なものです。 過ぎ去った「時間」は永遠に取り戻すことは出来ませんし、いくらお金を払っても「時間」を買うことはできません。 「水も空気も平等ではない今の世の中、時間だけが神様から平等に与えられている」という人がいますが、 「そもそも人生に与えられた時間は平等ではない」のです。
では、なぜ多くの人は目標を達成できないのでしょうか? …その答えは、ズバリ!正しい目標を設定していないからです。 目標を達成するためには「PDCAサイクル」を回して行くことが大切だといわれていますが、まずしっかりとした計画(P)を立てることが重要です。 ぬかるんだ土地に家は建ちません。 人生にも、経営にも、貯金にも、しっかりとした設計図が必要なのです。
しかし不思議なことに、多くの人は何を手に入れたいか明確でない場合が多く、なんとなく、ぼんやりとしたイメージで目標を立ててしまうため、計画通り実行(D)できず、計画と実行のズレを確認(C)せず、ズレを修正改善(A)できず、その結果、上手くいかないといったケースがほとんどなのです。

能の大成者・世阿弥の言葉に「離見の見(りけんのけん)」という教えがあります。 これは、自分の姿を前後左右からよくよく見なければならないということです。 実際には、自分の姿を自分で見ることはできません。 客観的に自分の行動を批判してくれる人を持つなど、独りよがりになることを避けるということですが、ではどうやって自分を第三者的に見ればいいのでしょうか。
世阿弥は「目前心後(もくぜんしんご)」という言葉を用いています。 「眼は前を見ていても、心は後ろにおいておけ」ということで、すなわち、自分を客観的に外から見る努力が必要だと言っているのです。 これは単に能の世界に限ったことではありません。 「後ろ姿を見ていないと、その見えない後ろ姿に卑しさが出ていることに気づかない。それではいけない。」と言っています。
年始は自分を客観的に見るには、良い時期かもしれませんね。