コラム『所長の眼鏡』

赤ちゃんの夜泣きは日本だけ!?2016.04.01

 赤ちゃんの夜泣き、大変ですよね。 何とか寝かしつけてようやく寝られる…と思ったら、また起こされる。それが毎晩毎晩と繰り返され、まるで永遠に続くかのような気持ちになります。 しかし、先日初めて知ったのですが、赤ちゃんの夜泣きは“日本だけ”だそうです。
それはなぜか。 意外に知られていないと思うのですが、なんと、赤ちゃんの夜泣きには、両親の“ある行動”に原因があったのです。
実は、赤ちゃんが夜中に泣いた際、両親がついついかまってしまうために、「泣いたら来てくれる!」と赤ちゃんが学習してしまうことが最大の原因だそうです。 ですので、最初の夜泣きで両親が駆けつけなければ、その後、赤ちゃんは夜泣きをしなくなるそうです。 このことは、アメリカをはじめとする欧米では常識で、医療機関も勧めているそうです。 夜泣き なんともバカバカしい話ですが、日本ではしばしば、このような海外では常識なのに、日本では知られていない物事が多いのも事実です。 単純に「知らない」というだけで、多大な労力がかかったり、回り道をしたり、というケースがよく存在します。
このことは、ビジネスの世界でも同じで、「日本はアメリカの2年遅れだ」と、揶揄されたりもします。 本当にその通りで、ビジネスのスピードやマーケティング施策を見ても、確かに日本は遅れているなと思う部分もたくさんあります。 したがって、新しい施策を生み出し、時代の最先端を進んでいる企業は、やはり海外の情報にアンテナを張り、そこで得た情報を日本で応用しています。
世の中の変化のスピードがどんどん増している今の時代、あらゆるところにアンテナを張り、情報をキャッチしていかないと、どうでもいい芸能ネタばかりが飛び込んできて、自分の業界がどうなっているのか、自分の身の回りに何が起きているのかさえ分からなくなってきます。 昨年、オックスフォード大学の教授が提出した論文が話題になりましたが、その論文の内容は、『あと10年で消える職業、なくなる仕事』です。 結構衝撃的な内容で、その的中率が90%だというのもまた驚きです。
生き残るか?消えてしまうのか?
それを判断する基準は、「ロボットや人工知能が取って代わって、その仕事ができるかどうか」ということです。 世界は21世紀、情報化の時代に突入し、今ではロボットの産業が発達してきました。 より快適で便利な生活を目指してロボットを開発してきたのに、そのロボットが人間の仕事を奪ってしまうなんて…何とも皮肉なモノです。
しかし、現実は受け止めなければなりません。 赤ちゃんの夜泣きのように「へぇ~知らなかった」では済まされないのです。 会社の軸としている事業が、10年後も自分たち(人間)しかやっていけないものであるか?そこを真剣に考えなければなりません。 ちなみに、GoogleのCEOは「20年後になると、あなたが望もうが望むまいが、現在の仕事のほとんどが機械に代行されている。10人中9人は別の仕事をしているだろう」語っています。 では、10年後でも消えない仕事とは…教師やカウンセラーなど、精神面をサポートする仕事だそうです。 これらは、ロボットがまだ対応できない分野だからです。
新年度がスタートしました。 10年後、20年後に備えて、何かしらの手を打たないといけない時期が来ているかもしれません。