コラム『所長の眼鏡』

ウサギとカメの本当の話2023.02.01

 

早いもので、今年もすでに1ヶ月が過ぎました。今年は兎年ということですが、皆さん、ウサギとカメの童話はご存じですよね。

では、なぜウサギはカメに負けたのか、どうしてカメはウサギに勝つことができたのか、知っていますか?

 

 

子どもの頃から、あまりにも有名な童話ですが、ウサギは油断して昼寝をしてしまって、カメはコツコツと歩みを進めて、ウサギを追い抜いてしまったという話です。

 

 

では、ウサギの最大の敗因は何だかわかりますか?ウサギが負けた本当の理由とは?

 

簡単に言えば、ウサギとカメは「見ているところが違った」ということです。

 

ウサギは何を見ていたのか。ウサギは、カメを見ていました。だから、ノロノロとやってこないカメに、油断をしてしまったのです。

 

対するカメは何を見ていたか。ゴールを見ていたのです。カメがウサギを見ていたら、もしかしたら昼寝をしているウサギを見て、自分も休んでしまったかもしれません。

ところが、カメはそうしなかった。それはゴールを見ていたからです。

 

何が言いたいかというと、ゴールは何かをしっかりと見極め、競争相手に惑わされないということです。

レースの本質をしっかり捉えよ、ということです。カメはゴールを見ていたから、歩みは遅かったけれど、足の速いウサギに勝てた。

「見ているところが違った」から、この結果が生まれたのです。

 

ハッとさせられる話です。これは仕事にも言えることです。商品開発、受注競争、……。

「見ているところ」は正しいか、ということです。

ゴールを見ずに、隣ばかり周囲ばかりを見てしまうと、カメに負けたウサギ同様、残念な結果になる可能性があるのです。

そして、もっと大事なことがあります。それは、ゴールは果たしてちゃんとあるのか、ということです。

 

ゴールが定められていないのに、いったい、どこに向かおうとしているのか。もし、ゴールがないとすれば、カメを見ているウサギになりかねないということです。

隣ばかりが気になっていて、ゴールが見えていない。

これでは経営は行き詰ってしまいます。

 

子どもの頃に学んだ『ウサギとカメ』の教訓のひとつは、コツコツと一歩一歩、だったはずです。

でも、ゴールがなかったとしたら、コツコツどこに行くのか。

ましてや、今の時代、ゴールを目指して休まないウサギたちがゴロゴロいますよね。

一流の人たちは、「これは当たり前」「これこれはこういうもの」「これはこうでなければならない」といった世の中に溢れている常識は、いかに裏付けのない、いい加減なものかとい

うことを知っていて、実際、彼らはそんなものを信じていません。

 

では、そうした常識は、多くの人々にどこで刷り込まれてしまったのか。

もしかするとそのひとつは、子どもの頃から繰り返し聞かされてきた童話なのかもしれません。

「ウサギとカメ」も、そのひとつなのかもしれません。

変革の時代を勝ち抜いていくには、明確なゴールを定め、そこに向かって周りに惑わされないように進んでいかなくてはなりません。