コラム『所長の眼鏡』
成功者はビジョンから始める2013.01.01
激動の2013年がスタートしました。
皆さんはこの一年どのような目標を立てられましたか?
「一年の計は元旦にあり」といいますが、「脳はあなたが望むことすべて叶えてくれる」と言われます。
赤い服の実験をご存知ですか?
電車に乗って席に座り、目を閉じてゆっくりと3回唱えてみる。
「赤い服、赤い服、赤い服…」そして、目を開けて真っ先に目が行くもの。
それはまぎれもなく赤い服です。
ビジネスも成功も同じ原理だと言われます。
あなたが何を求めているか、あなたが最終的に得たい結果は何か、それを明確にし意識することによって、いつの間にか情報が集まってくるということです。
しかし、いくら年初に気持ち新たに設定した目標も、イギリスの心理学者リチャード・ワイズマン博士の調査によると、なんと8割近くの人が目標未達に終わるという調査結果が出ているそうです。
まず、目標未達に終わった人に共通していたのは、目標を設定したにもかかわらず、頭の中では失敗している絵図を描いている傾向があるそうです。
一方で、目標達成することができた人は、逆に目標を達成した時に訪れるであろう楽しい未来図を思い描いていたといいます。
つまり、目標に対してポジティブに取り組むか、ネガティブに取り組むかということですね。
資本金1000万円、社員はアルバイト2名のみ。創業初日に朝礼で木のミカン箱の上に立ち、社長が語りました。
「30年後の我が社の姿を見よ!少なくとも豆腐屋さんのように、数の単位を1兆(丁)2兆(丁)と数えるぞ。1兆2兆以下は「もの」の数ではない!そういう規模の会社にするぞ!」
…1週間後、
「この人おかしい!気が狂ってる!」
そう言い放ち、たった2人しかいないアルバイトが辞めていった会社があります。
その会社とは、今や連結決算で売上高3兆円を突破したソフトバンクです。
そう、この社長が孫正義氏なのです。
創業当時であれば、アルバイトの2人が言った言葉の方が一般的です。
しかし、「1兆円企業なんて無理」と思った瞬間、実現することは不可能になってしまいます。
人を成功から遠ざける「世界三大言い訳」というものがあるのですが、
- 「お金がない」
- 「時間がない」
- 「自信がない」
の3つです。
この言い訳をしている限り、いつまでたっても結果を変えることはできず、現状の奴隷になってしまいます。
本来あるべき順序は全くの逆で、自分が得たい成果を得るために、自らコントロールすべき対象のはずです。
本当は立ち向かわないといけないと分かっているのに、その恐怖や痛みに立ち向かわないとその先の得たい未来が手に入るはずはないと知っているのに、いつの間にか逃げる自分を正当化してしまいます。
「まだ、とりあえず、一旦、今のところ、取り急ぎ、一先ず、保留、様子見、そのうち、いずれ、時期が来たら、準備が整い次第、タイミングを見て…。」
これらは、見送り三振でとっくにアウトなのに、「まだ1球も来てないし」と、いつまでも現実を認めずに、一発逆転のホームランへの希望を繋ぎ止めているようなものです。
「7つの習慣」で有名なスティーブン・コーヴィー博士は、アメリカ合衆国建国以来、200年以上の成功哲学、心理学、リーダーシップをはじめとする数々の文献を研究し尽くした末に得られた結論は、
「成功者はビジョンから始める」という極めて単純な真理でした。
あなたの今年の目標は何でしょうか…?